電力節約のマメ知識

2016年10月19日

消費電力が高いアイロンの電気代 節約のカギは「洗濯」にあり

電気

 家電の中でもアイロンの消費電力は多く、売れ筋では800〜1400Wが主流となっています。いかに短時間でアイロンかけをすますかが、電気代節約のポイント。アイロンの使用時間を減らす、節電のカギを握る「洗濯」のコツを紹介します。

◆洗濯時のシワの原因は?

 布地が折り曲げられ、元に戻らなくなった状態がシワです。衣服のシワは、着ているときにも洗濯時にもつきます。洗濯時には、洗っているときの衣類同士のからまりと脱水がシワの主な原因となります。

 また、布地の素材によって、シワのできやすさは異なります。薄手のもの全般、麻や綿、シルクなどは、シワができやすいので注意が必要です。

 その一方で、形状記憶素材を使ったり形状安定加工が施されたりしているシャツは、シワになりにくく形が崩れにくいという特徴があります。そうしたシャツを選ぶことも、アイロンの使用時間の短縮につながります。

◆アイロンの使用時間を減らす、シワを抑える洗濯6つのコツ

(1)洗濯ネットを使う
 衣類同士のからまりを防ぐのにとても役立つのが「洗濯ネット」です。糸くずなどのゴミも付着しにくくなるなど、プラスαの効果もあります。 汚れがひどい部分にはあらかじめ洗剤や漂白剤をつけておき、ボタンを留めて汚れているほうが外側になるようにたたんで1枚ずつネットに入れます。脱水するときも、ネットに入れたまま行います。

(2)柔軟剤を使う
 柔軟剤は衣類同士の摩擦を減らすため、シワの予防に役立ちます。シワを防ぐことに重点を置いた柔軟剤も発売されているので、香りなどが気にならなければ試してみるのもよいでしょう。 使用の際は、それぞれの柔軟剤の用法用量を守るようにしましょう。

(3)脱水は「し過ぎ」と「放置」に注意
 脱水は、シワを抑える洗濯の大きなポイントのひとつ。脱水に時間をかければ、それだけシワが増えてしまいます。特に「し過ぎ」に注意したいワイシャツは、30秒ほどの脱水時間で十分です。 また、脱水したあとはすぐに干しましょう。放置すれば脱水時の状態のままシワになってしまいます。すぐに干せない場合は、洗濯した衣類を軽く振ってシワを取りましょう。

(4)洗濯ばさみはなるべく使わない
 物干し竿や紐にかけて干すときなどに使うことが多い洗濯ばさみは、はさんだところが跡になりやすいもの。その跡は、アイロンをかけてもなかなか消えないことが多くやっかいです。 シワになりやすい衣類を干す際は、しっかりとしたつくりの大きめのハンガーを使うなど、洗濯ばさみの使用をなるべく避けるようにしましょう。

(5)干すときにはシワを伸ばす
 洗濯した衣類の干し方も、シワを抑える洗濯では重要です。 シャツであれば、まず肩のところを持って大きく2〜3回振ります。そして、両手で布地を挟んで軽く叩いたり縦や横に引っ張ったりするなどして、シワを伸ばしてから干します。ポケットや襟、袖口などは、より丁寧に伸ばすといいでしょう。

(6)少し湿っている状態でアイロンをかける
 すっかり乾いてしまってからアイロンをかけるより、少し湿っている状態でアイロンをかけるほうが、シワが伸びやすくなります。 繊維の大半は水分があると膨らみ、元に戻る力が大きくなります。その状態をまだ保っているところにアイロンで熱を加えると、ちょうどスチームアイロンをかけた状態と同じとなり、シワが伸びやすくなるのです。

 いかがでしたでしょうか。シワが少なくなれば、アイロンかけの手間が減ります。また、洗濯後にアイロンをかけること自体が億劫という場合にも、時短効果がある上記の洗濯のコツを試してみてはいかがでしょう。

 面倒だと思っていたアイロンかけが、思っていたほどの手間がかからずにできるかもしれません。やりやすそうなものから始めて、電気代と時間の節約にお役立てください。



記事提供:@niftyでんき