電力節約のマメ知識

2016年11月21日

乾電池は残量を調べて有効に使いきろう! 簡易電池チェッカーの賢い利用法

電気

 「もう電池切れか……」と乾電池を捨てる前に試してみてほしいのが、電池チェッカーを使った残量チェックです。ほかの機器ならまだ使える可能性があるかもしれないのに、捨ててしまうのはもったいない!

◆まだ使える乾電池を捨てていませんか? 数百円の電池チェッカーで無駄が防げる!

 電化製品が電池切れで動かなくなった際、皆さんはどうされていますか? 電池を捨ててしまう? ほかの機器で試してみる?

そうした際に便利なのが、電池チェッカーです。数千円する高価な製品もありますが、家庭用なら数百円の「簡易式電池チェッカー」でも十分に使えます。電池の残量表示部が赤・黄・緑などで色分けされていて、電池を挟むと針が動き、3色のどの部分まで針が振れたかで残量をチェックするという仕様が一般的です。

高価な電池チェッカーには数値で残量を表示するタイプもありますが、パッと見て乾電池の残量があるかどうかを知るには、色分け表示されているほうがわかりやすいはず。つまり、「赤=残量ほぼなし、黄=機器によっては使える、緑=残量あり」を意味します。当然のことながら、新品やそれに近い乾電池では針が振り切れ、緑色表示になります。

◆乾電池のパワー残量はあるけど……何にどう使えばいい?

 ただし、黄色に近い緑色エリアの場合は、例外もあります。

たとえば、乾電池タイプのデジタルカメラなどは消費電力が大きく、針が振り切るような緑色表示でなければ動かないことが大半です。ボイスレコーダーでも、黄色に近い緑色表示の電池を使った場合、電池切れの警告ランプが点灯するケースも。

また、完全に黄色表示となった電池は、さらに悩ましい存在です。

テレビなどのリモコンならば、ほぼ使えます。災害時に必要なラジオもOK。懐中電灯は点灯するものの暗めで、非常時に使いものになるかは微妙なところ。だからといって捨てるのはもったいないレベルなので、お手持ちの乾電池機器で試してみましょう。意外に使える機器があったりするかもしれません。

表示が赤になってしまった乾電池は、残念ながらお役御免です。使い道は、電力消費が少ない時計ぐらいしかありません。

ただし、目覚まし時計には使わないほうがいいでしょう。目覚し機能は電力消費が大きいため、設定時間になってもアラームやベルを鳴らせない可能性があります。

◆“片減り”しただけの電池も、電池チェッカーで調べれば再利用が可能に

 電池チェッカーを使う利点はほかにもあり、乾電池を複数本使う機器で、各電池の減り具合が違ってしまった場合に役立ちます。

リモコンをはじめ2本の電池を使う機器は多いですが、動きが悪くなったので電池をチェックすると、1本は黄色、もう1本は“針がほとんど動かない=残量ゼロ”である赤色が表示されることがあります。これが“片減り現象”です。

電池を直列で使用する以上は避けられない現象ですが、黄色表示の乾電池をリモコンなどに使用した場合に片減りが起きやすい、電池が消耗するほど片減りも激しくなるというような傾向が見られます。

リモコンが動かなくなり、電池を交換すると使えた場合、古い電池を2本とも捨ててしまう方が多いのではないでしょうか。でも、ちょっと待ってください。片減りしているだけで、1本はまだ使えるかもしれません。

こうした際にも有用なのが、電池チェッカーなのです。黄色表示の電池が別にあれば、黄色の2本を組み合わせてみましょう。リモコンが正常に動作するはずです。

乾電池の残量は見た目でわかりませんが、電池チェッカーを使えば、ある程度の目安を知ることが可能です。まだまだ用途が残されている黄色表示になった電池は、捨てずに残しておくことをオススメします。100円ショップなどで売られている電池ボックスを使い、「緑」「黄」「赤」それぞれの表示ごとに使用済み電池を整理しておけば、無駄なく電池を使い切ることができるはずです。



記事提供:@niftyでんき