電力節約のマメ知識

2017年01月06日

家計の見直しは掃除から! 年末年始に掃除しておきたい換気扇のお手入れ法

電気

12月にやるべきことのひとつとして思い浮かぶのが「大掃除」。普段はあまり掃除しないところも徹底的に……という人も多いのでは。なかでも普段は軽くすませがちですが、きちんと手入れすることが節約にもつながる換気扇の掃除方法について、解説していきます。

◆換気扇を掃除する理由のひとつに電気代の節約

換気扇の掃除は、部品が多かったり設置場所が高かったりと掃除がしにくいため、おろそかにしてしまいがちです。そうはいっても換気扇の汚れを放置しておくのはいけません。では、なぜ換気扇の掃除が必要なのでしょうか。

その主な理由としては、故障してしまうのを未然に防ぐ必要があるからです。室内の換気がきちんとされなくなるとこれからの季節、健康被害にも繋がっていきます。さらに、汚れが溜まっていると換気扇に負荷がかかり余計な電気代がかかる可能性もあるので、換気扇を掃除して清潔に保っておくことは、節約という面からも重要なのです。

ところで一概に換気扇の掃除といっても、換気扇の設置場所や種類はいくつかあります。おおむねの掃除方法は共通な部分も多いのですが、各所で異なる要素も。ケース別に見ていきましょう。

◆キッチンの換気扇掃除には重曹が活躍

まずはキッチンに設置してある換気扇ですが、通常コンロの上に設置されているため油などで汚れやすく、そのくせ掃除がしにくいのが難点です。

台所の換気扇で見られる汚れは、主に調理用の油とホコリが多く、油によって汚れが層となってしまうケースが多く、落ちにくい頑固な汚れとなりやすいです。それを防ぐため、レンジフードまわりは「最低でも1週間に一度」、分解掃除は「4カ月に一度」を目安に行うのが理想です(もちろん頻度は多いに越したことはありませんが……)。

しかし、ついつい掃除をせずに放置して頑固な汚れが溜まってしまったとしても、あきらめることはありません。レンジ周辺の汚れを落とすには「重曹」が活躍してくれます。

・レンジフード周辺の掃除方法
(1)重曹を水で溶かした溶液を作る
(2)レンジフードおよびフードカバー内にあるフィルターを取り外し、重曹を溶かした水を吹きかける。しばらく待ったあと乾いた布などで拭き取る

基本的な掃除方法は上記の通りで問題ありませんが、せっかくの大掃除なら、その中にある縦長の板状の羽が付いたファン「シロッコファン」、またはプロファンなどもきれいしておきたいところ。

その場合、熱湯で重曹を溶かした溶液を作り、取り外したパーツを浸して汚れを浮かすのがポイントです。汚れが強力な場合、1日ほど浸したままにしておくのも効果的。あとはスポンジや雑巾などを使って汚れをこすり落とし、パーツを乾燥させてから取り付けていけば掃除は完了です。

なお、重曹の代わりに炭酸ソーダを使うのも有効です。

◆24時間換気システムの掃除場所は風呂場&洗面所&吸気口

続いては、最近のマンションなどで採用されている「24時間換気システム」。換気を考えると優れものですが、いざ掃除となるとかなり大変です。それというのも、24時間換気に関係する場所が複数あるからです。

24時間換気の換気扇は、多くの場合、風呂場、洗面所、そして忘れてはいけないのが、部屋のいずれかの壁に設置されている丸形または四角形の換気口です。

風呂場の換気扇はサイド部分からフィルターを取り外し、付着しているゴミなどを掃除機で吸い取ったり、水洗いしましょう。比較的、簡単に汚れを取り除くことができます。

ただし、フィルターを水洗いした際は、しっかりと乾かしてから戻すようにしましょう。浴室で使うものだから……と半乾きのまま取り付けてしまうと、嫌な臭いが発生する原因にもなりかねません。

普段は掃除機などで吸い込み、大掃除など時間が取れるときなど年に数回を目安に水洗い、と状況に合わせた掃除方法をオススメします。

またフィルターを差し込むカバー部分は、ドライバーでネジを緩めることで簡単に取り外せます。カバーのタイプにもよりますが、ふたのような形状なら必ず、格子状になっているものでも年に一度ぐらいは取り外し、ブラシと中性洗剤などを使って洗ってください。

なお、カバー内にあるユニットも外して掃除はできますが、事故が起きては危険なので、外さずに中性洗剤を水で薄めたものをしみ込ませた雑巾で表面部分を拭くだけにしておきましょう。

◆日頃から掃除をしておけば電気代の節約につながりやすい

洗面所の天井などにあるダクトタイプの換気扇は、設置場所が高くて大変ですが、カバーは簡単に取り外せますので、カバーとフィルターについたホコリを掃除機で吸い込むか、ブラシなどを使って水洗いするだけで、十分きれいになります。

なお、排気口がむき出しのままだと内部のフィルターが汚れやすいので、排気口の表面に貼るタイプのフィルターをつければ、普段の掃除の手間を減らすことができるはずです。

また、部屋の壁に設置された吸気口に関しては、パーツを取り外してこちらも水洗いすれば大丈夫です。その際、外側からホコリなどが舞い込まないにしておくことも大切です。

そして、意外に忘れがちなのがトイレの換気扇。天井または壁の上部のほうに設置されていることが多く、タイプ的には洗面所と似ているので、掃除もカバーとフィルターを外し、それぞれ水拭きや掃除機を使って掃除しましょう。

なお、24時間換気システムの換気扇類を掃除するときは、スイッチをオフにすることを忘れずに!

換気扇を清潔に保つことで、その性能がフルに生かされ、むだな負荷による電気代の浪費を防ぐ効果に期待できます。面倒だと思わず、掃除に取り組みましょう。



記事提供:@niftyでんき