電力節約のマメ知識

2017年04月28日

長期使用にご注意を。 経年劣化に特に気をつけたい5家電を要チェック!

電気

長期間使用している家電は、設計や構造に問題がなくても部品や材料が劣化して、火災などの重大事故を招くことがあります。事故を未然に防ぐために設けられた「長期使用製品安全表示制度」の概要と、制度対象5家電の経年劣化チェックポイントを紹介します。

◆家電を使う上で注意したい点をうながす「長期使用製品安全表示制度」

「長期使用製品安全表示制度」とは、

・製造年
・設計上の標準使用期間(標準的な使用条件の下で使用した場合に安全上支障なく使用できる期間)
・経年劣化についての注意喚起


の表示を対象製品に義務づけた制度です。

対象となるのは以下の5つの家電製品です。

・扇風機(125件)
・エアコン(42件)
・換気扇(34件)
・洗濯機(8件)
・ブラウン管テレビ(148件)


括弧内の件数は事故原因が経年劣化の事故件数となります(独立行政法人製品評価技術基盤機構「経年劣化事故データベース2013年度版」より。1996年4月1日から2012年5月17日までに収集したもの)。家電の経年劣化による事故が、思いのほか多いことがわかります。

表示中、設計上の標準使用期間はメーカーごとに異なりますので、上記の5家電を使っている場合には、まず各製品の長期使用製品安全表示をチェックしましょう。表示が見つからないときにはメーカーに確認してみてください。

上記5家電の経年劣化事故の予兆チェックポイントです(経済産業省「経年劣化事故の予兆事例チェックリスト」をもとに作成)。

表示されている設計上の標準使用期間に近づいてきた場合には、必ずチェックしましょう。チェックしたとき、または使用年数がそれほど経っていなくなくても経年劣化事故の予兆が見られた際には、その製品の使用をすぐにやめて電源プラグを抜き、メーカーや販売店に相談することを検討してください。

それでは、各家電の経年劣化事故の予兆チェックポイントを見ていきます。

■扇風機&換気扇
・スイッチを入れてもファンが回らない。
・ファンが回っても回転が異常に遅かったり不規則になったりする。
・ファンが回転するときに異常な音や振動がする。
・モーター部分が異常に熱かったり焦げくさいにおいがしたりする。
・電源コードに傷や破れがある。
・電源コードに触れただけでファンが回ることがある。

※扇風機:サーキュレーターと送風機は長期使用製品安全表示制度の対象外、電源がソーラー発電、乾電池の製品、またUSB端子により給電する製品も対象外。 ※換気扇:ごく一般的な形状のプロペラ羽根型の製品をはじめ、シロッコ型やターボ型などの特殊構造の製品、レンジフードも対象。

■エアコン
・電源コードやプラグが異常に熱い。
・電源コードに傷や破れがあったり電源プラグが変色していたりする。
・焦げくさいにおいがする。
・電源ブレーカーが頻繁に落ちる。
・室内機から水漏れがする。

■洗濯機
・脱水中にふたを開けてもすぐ(15秒以内)に止まらないことがある。
・焦げくさいにおいがする。
・給水ホース、蛇口の継ぎ手から水漏れや洗濯機の床面に水漏れのあとがある。
・使用中に異常な音や振動がする。

※乾燥装置がついたものは対象外。二槽式洗濯機(脱水槽と一体となった洗濯機)は対象。

■ブラウン管テレビ
現在、家電売り場でほとんど見かけなくなったブラウン管テレビは、経年劣化事故の件数が多い家電です。チューナーなどを用いて現在も使っている場合には、以下に十分気をつけましょう。

・映像が欠けていたりチラついたり揺れたりする。
・スイッチを入れても映像や音が出ない。
・ジージー、パチパチなど異常な音がする。
・焦げくさいにおいがしたり煙が出たりする。
・内部に水や異物が入った。
・電源コードに傷や破れがある。

※ブラウン管テレビに限り対象。液晶やプラズマ方式の製品は対象外。

ここまで紹介した項目のいずれかに該当するようなら、注意が必要です。

◆そのほかの家電の経年劣化事故予兆チェックポイント

上記以外の家電でも経年劣化は起こります。動作・音・色・においなどで変化や異常があったときには上記の5家電と同じく、使用をすぐにやめて電源プラグを抜き、メーカーや販売店に相談をしてください。

以下は、変化や異常の例です。

・スイッチを入れても動作しない。
・通常とは異なる動作をする。
・冷えない・温まらない・高温。
・火花が散る。
・異常な音や雑音がする。
・煙が出る。
・焦げたあとや変色しているところがある。
・焦げくさいにおいがする。


いかがでしたでしょうか。家電製品が経年劣化すること、そして経年劣化が火災などの重大事故を招くことを忘れず、変化や異常に気をつけましょう。