電力節約のマメ知識

2017年06月30日

無意識な行動が水道代を高くしている!? 知っておきたいトイレの節水術

水道

家の中で水の使用量が一番多いところは、どこであるか知っていますか。利用状況もあるかとは思いますが、風呂とトイレが1、2位を争うと言われています。普段、何気なく水を流しているかもしれませんが、節水を考えると、トイレはかなり重要なポジションにいるのです。

◆トイレの水道使用量は家の中でかなり大きい

生活費を節約する方法は数多くありますが、光熱費などと並んで効果を発揮してくれるもののひとつに、水道代の節約があります。

水道代の節約、すなわち節水するには、シャワーの利用時間はじめ風呂場周りや、洗いものをする際などキッチン周りはすぐに思いつくでしょうが、意外にもトイレがノーマーク……という人は多いようです。

東京都水道局の調査によると、家庭での水の使われ方としてトイレは22%と高く、40%を占めている風呂に次ぐ水道使用量とされています。これを減らすことができれば、かなりの節水効果に期待できるはずです。

では、トイレにはどのような節水方法があるのでしょうか。昔からいろいろと言われていますがその中には間違ったものも多く、便器を傷めてしまう可能性があるのものもあります。

そうした中、もっとも簡単で誰でもすぐに始められて効果が見込めるのは、「大」と「小」というレバーの使い分けによる節水です。

あまりに単純な方法なだけに、少しガッカリした人もいるかもしれませんが、実はできているようでできていない人も多く、しかもかなり流れる水の量が違うことを知らない人も多いようです。

◆大&小のレバーでは流れる水の量に大きな差が

トイレの大レバーと小レバーの水量の違いは、使用しているトイレのタイプに応じても多少前後しますが、近年は大レバー6L以下、小レバー5L以下が主流で、各メーカーの平均値をとってみると、大レバーと小レバーでは流れる水の量が1〜2Lほど違います。

仮に1回あたり2L違うとすると、1日3〜4回ほどトイレで大レバーを使った場合、最大で8Lも多く水を流してしまうことになります。もし家族で暮らしているようなら、その人数分の水を使っている計算に。これはかなりもったいない……。

また、気を付けたいのがトイレ掃除で、つい何度も水を流したくなってしまうものですが、掃除を終えて1回で流しきるのがポイントです。掃除だからといつも以上に水を使うのは避けましょう。

やはり、用途に応じて小レバーと大レバーは使い分けておきたいところ。小レバーは男性専用と考えている人もいるかもしれませんが、ひねった瞬間に水が流れ始めて感触が軽くなるタイプのレバーなら、トイレットペーパーもある程度の量なら流してくれるので、性別は問わないようです。最近ではこちらのタイプが多く見かけられます。

◆トイレでは節水のみならず節電も大事!

トイレで節約というと水道代に目がいきがちですが、保温機能などが備わったものが増えてきている今、トレイでも節電を意識するのも有効です。

夏の暑い時期などは使用頻度が少ないと思いますが、待機電力を減らすためにも、電源プラグをコンセントから抜いておくことをオススメします。もちろん、仕事や旅行で長期不在するときも同様です。

数%かもしれませんが、電化製品の待機電力はトータルすれば、かなり大きくなります。しっかりと抜かりなく節電しましょう。

また保温機能を使う場合は、なるべく温度設定の「低」や「弱」を使うのも消費電力を下げる効果が見込めます。低い方に切り替えるだけで4割近く消費電力を減らせると言われていますので、節約には欠かせません。

暖房効果を高めるにはフタを利用する方法が有効的です。トイレを使っていないとき、きちんと閉めておくことで放熱を防げるだけでなく、年間で700〜1,000円ほどの節約につながります。毎回、フタを閉じるくせをつけておきましょう。

トイレでの節水と節電。生活費の見直しの第一歩と言えるかもしれません。