電力節約のマメ知識

2017年03月06日

電気料金の支払いでお得なのは口座振替か? クレジットカード払いか?

電気

公共料金の支払い方法には、口座振替とクレジットカード払い、そして振込による方法があります。どれを選択しても変わりがないと思ったら大間違い! 実は支払い方法によって、さまざまな特典を得ることもできます。今回は電気料金について見ていきましょう。

◆電気料金の支払い方法は3種類。それぞれのメリットは?

口座振替、クレジットカード、振込みと3種類ある支払い方法ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。よく「ポイントが貯まるクレジットカードがお得」という話を耳にすることもあるかと思いますが、実際にはどうなのでしょうか?

まずは、各支払い方法のメリットをまとめてみます。

・口座振替:電力会社ごとに一定額の割引あり
・クレジットカード:カード運営会社によるポイントを獲得できる
・振込:期限内なら好きなときに支払える


振込による支払いも状況によっては有効な手段かもしれませんが、コンビニでも支払えるとはいえ、忙しいときなど振込用紙を持って店舗に行くのが難しい場合などもあります。また、金額面でのお得感もなく、節約という観点からは選択の優先度は低めです。

◆口座振替を使えば月額から一定の割引あり!

では、口座振替による割引とはどのようなもので、どれぐらい安くなるのでしょうか?

東京電力や関西電力など、いわゆる地域電力会社の場合、口座振替による電気料金の支払いを選ぶと、1カ月「54円(税込)」が割引(※2017年2月時点)されます。対象となる契約プランなどは、それぞれ契約している電力会社で確認してください。

なお、一部の地域電力会社には口座振替による割引サービスがないので、注意しましょう。

つまり、1カ月54円ということは、年間トータルで「648円(税込)」の電気料金が節約できる計算になります。たったそれだけ……と思うかもしれませんが、648円あれば、そこそこのランチを楽しめると考えれば、意外とお得な気分になれるのでは。

◆クレジットカードなら固有ポイントがもらえる

続いてクレジットカード支払いですが、こちらは口座振替による割引サービスとは違い、支払いに利用するクレジットカードの種類と、1カ月で使用した電気量に応じて獲得できるポイントが変動します。

一般的にはポイント還元率は0.5〜1%程度が相場となっているようです。クレジットカード払いを選ぶ前には、お手持ちのクレジットカードのポイント還元率を必ずチェックしておくこと。そうしないと、電気使用量によっては、ポイント還元率が口座振替を下回ってしまうケースがあるからです。

◆1カ月の電気使用量が支払い方法のお得感を左右する

どれぐらいの電気量を消費したかが、口座振替とどちらがお得になるかの境界線と言えます。実際の分岐点はどれぐらいになるか計算してみましょう。

口座振替が1カ月あたり54円の割引なので、クレジットカードで同等のポイントを獲得するには、

・還元率0.5%の場合:1カ月の電気代が10,800円(税込)
・還元率1%の場合:1カ月の電気代が5,400円(税込)


という条件を満たすことで、口座振替割引と同額になる54円分のポイントを獲得できる計算になります。

つまり、使用するクレジットカードのポイント還元率もさることながら、電気使用量によっては、口座振替の方がお得になるケースも出てくる場合もあると、頭に入れておきたいところです。

一人暮らしはもちろん、家族と暮らしていても外出していることが多く、あまり電気使用量が多くないケースでは、口座振替の方がお得になる可能性が高いです。反対に、仮にポイント還元率が0.5%のカードを利用する場合、確実に1万円以上の電気料金となるようなら、クレジットカードを選択するのがいいでしょう。

ただし、クレジットカードの中には、年間のトータル使用金額に応じてポイント還元率がアップするなどのサービスを展開しているところもあります。電気料金単独ではあまり恩恵を受けられずとも、総合的に見てお得になることも考えられます。

それぞれのスタイルに合わせて、口座振替かクレジットカードのいずれかを選択し、賢く節約しましょう!

※記事内容は2017年2月現在の情報を基に作成。