電力節約のマメ知識

2017年04月28日

ACアダプターは専用品でなくても大丈夫? 似たようなものに使い回せる?

電気

電化製品には欠かせないACアダプターですが、「他の製品と使い回せないの?」など、意外に知らないことは多いもの。今回は、そんなACアダプターについて考えてみましょう。

◆ACアダプターは家電製品には不可欠! 電源と機器の間で電圧を調整

小型の電化製品を購入すると、付属している電源ケーブルの途中に、大きな箱状の部分があることに気づくでしょう。これが「ACアダプター」部で、一体化した電源ケーブルごと「ACアダプター」と呼ぶのが一般的です。

「無粋な形で大きすぎ!」「コンセントにつなぎにくくて邪魔!」など“鬼っ子”扱いされがちなACアダプターですが、電化製品を使う上で、実は重要なパーツなのです。

ご家庭に供給されている電源はAC(交流)100Vと高電圧なので、そのまま家電製品につなぐことはできません。コンセントと機器の間で電圧調整を行うACアダプターがなければ、機器が壊れてしまうのです。

◆ACアダプターが大きい理由や販売価格が高いのは…?

テレビや冷蔵庫など大型家電の電源ケーブルに箱状部分がないのは、ACアダプターを本体に内蔵しているためです。機器の大きさに余裕がない小型家電では、ACアダプターを外に出さざるを得ないわけです。

機器によっては、ACアダプターが別売りになっているものもあります。本体の価格を抑えるためなのですが、逆に言えば、それだけACアダプターが高価だということ。別売り品の価格を見て、電池が使える機器であれば、不便だけど電池で使おう……と思う機会もあったりするのでは。

付属のACアダプターが断線などで使えなくなった際にも、交換品の高価さには驚かされるはず。とても「付属品」の価格ではありません。

それなら、以前に使っていた機器の付属品など、余っているACアダプターを使い回せれば家計の節約に……とは、誰もが一度は考えたことがあるかもしれません。

◆ACアダプターの使い回しを左右する、電圧・形状・極性の3ポイント

ACアダプター(箱状の部分)を見ると、「5V」「500mA」などの数値が記載されています。機器本体の裏側や取扱説明書にも、同様の記載があるはずです。

この数値が、その製品に必要な供給電圧となります。つまり理論上は、数値が同じACアダプターであれば、付属品でなくても使えるわけです。

面倒だからと電圧の数値を確認せずに、ただつないでみて「使えるor使えない」を判断するのはやめましょう。能力が合っていないACアダプターを長時間に渡って使い続けると、負荷がかかりすぎて高熱化し、稀に発火するなど危険です。また、機器に悪影響を与え故障してしまう可能性もあります。

ACアダプターの流用には、電圧だけでなく端子部の形状も問題になります。

「DCプラグ」と呼ばれる部分なのですが、よく見ると、丸型・極性統一型・角型など、さまざまな形状があります。外径サイズも何種類かあり、形状やサイズが合わなければ物理的に挿せません。

このDCプラグには極性の違いもあり、物理的に挿せても、極性が合わなければ動かないので厄介です。ACアダプターに書かれた「+」や「-」などのマークが極性を示すのですが、素人には区別が難しいところ。極性が違っても発火などはしないので、こちらはつないでみて判断するしかありませんが、間違った極性の場合、故障のリスクがあることは覚えておきましょう。

電圧・形状・極性の3要素がすべて合わなければ、ACアダプターの流用はできません。なかなか狭き門なので、使い回せればラッキー……ぐらいに考えたほうがいいでしょう。

◆使い回すことを前提としたACアダプターも

家電量販店やネット通販で見かける「マルチ電源アダプター」「汎用ACアダプター」などの製品は、差し替え式のDCプラグを使うことで、さまざまな形状と極性に対応しています。製品によっては電圧も切り替えられるので、ご家庭に1台あると便利です。

ただ、電圧切替式になると価格も高くなるため、付属品や別売りのACアダプターより割高になってしまうことも珍しくありません。他の機器でも使える汎用性を考えて、どちらがお得なのかを判断しましょう。

最初から多用途向けに、互換性を持って作られているものをのぞいては、無理してほかの機器にACアダプターを使うのは、基本的には避けておいたほうがいいでしょう。

仮に使用できても、何が起きるかはわかりませんし、使っている過程で故障が発生してもメーカー保証の対象外になる可能性が高いです。その場しのぎで使い回すことだけはやめておいた方がいいでしょう。