電力節約のマメ知識

2017年06月30日

真夏に大活躍! 節電効果バツグンの扇風機の選び方&活用方法

電気

電気代がそれほどかからない扇風機は、体感温度を下げるのにもってこいの家電と言われています。皆さんは、どんな扇風機を使っているでしょうか。今回は扇風機の選び方から、エアコンの節電にもつながる上手な扇風機の活用方法までを紹介します。

◆まずはチェック! エアコンと扇風機の電気代はどれだけ違う?

エアコンを冷房で使用したときの消費電力と扇風機の消費電力はどのくらい違うのでしょうか。一例として、日立のルームエアコン「Xシリーズ」と扇風機の消費電力、および1時間あたりの電気代を比べてみます。

○エアコン
消費電力:10㎡115W~62㎡3,200W
1時間あたりの電気代(目安):3.105円~86.4円

○扇風機
消費電力: 1.6W~40W(43W)
1時間あたりの電気代(目安):0.0432円~1.08円(1.161円)

エアコンの最小値と扇風機の最大値を比べても、扇風機の電気代はエアコンの1/3程度です。真夏の期間を7月中旬から9月中旬までの2カ月間(60日=1440時間)とし、その間ずっと使用していたとすると、

・エアコンの電気代:4471.2円~124,416円
・扇風機の電気代:62.208円~1555.2円


となり、扇風機の節電効果の高さがわかります。

※エアコンは、日立ルームエアコン Xシリーズ「ステンレス・クリーン白くまくん」冷房時の数値
※扇風機は、日立コンシューマ・マーケティング株式会社 リビングサプライ社の2017年モデル6機種(スリムファンを除く)の風量最小運転時(首振りなし)から風量最大運転時(首振りあり)の数値、()内は60Hzの消費電力
※電気代は、27円(税込)/kWhとして計算

◆今どきの扇風機~節電で考える機種選びのポイントは?

数万円する超高額機種から2,000円台の安価な機種、羽根が8枚もあるものから羽根なしのものまでさまざまな機種がある中、「節電」というキーワードで扇風機を選ぶときには何を目安にすればよいのでしょう。

絶対的な目安となるポイントは「DCモーター」です。

DC(直流)モーターを使っている機種は、従来のAC(交流)モーターを使った機種より消費電力が少なく、節電にはうってつけです。DCモーター製品とACモーター製品の消費電力の違いを、先に挙げた日立の2017年モデルで見てみましょう。

【DCモーター扇風機の消費電力】
・最小:1.6W~2.0W
・最大:15W~21W

【ACモーター扇風機の消費電力】
・最小:10W(13W)~11W(13W)
・最大:38W(41W)~40W(43W)

もっとも差が少ないところで見ても、DCモーター製品の消費電力はACモーター製品の1/2程度で、かなりの節電効果が期待できます。

DCモーター製品は動作音が静かで、細かな風量調節が可能という長所もあります。価格は総じて高めですが、最近では比較的安価なDCモーター製品も出始めているので、購入の際に確認してみましょう。

◆エアコンの節電にもつながる、扇風機の活用方法

環境省によれば、夏の冷房時にはエアコンの設定温度を1℃高くすると、消費電力は約13%削減可能。一方、風が肌にあたると、汗の蒸発を促して気化熱を奪うため、体感温度が下がって涼しく感じられます。

体感温度下げる風を起こす扇風機の消費電力は、前述のとおり非常に少ないため、エアコンの設定温度を1~2℃高くして併用すれば、トータルの消費電力は削減されるのです。

また、扇風機には以下のような活用方法もあります。

(1)帰宅時に部屋の空気を攪拌させる
帰宅時に部屋の中が外よりも暑いと感じたときには、エアコンの設定温度を下げて消費電力を増やすのはNG。まず窓を開けたり扇風機で部屋の空気を攪拌(かくはん)させたりして換気を行い、室温を下げてからエアコンをつけましょう。

(2)隣の部屋に風を送る エアコンの設定温度下げて隣の部屋の室温まで下げようとしても、電気代はかさむばかり。そうしたときには扇風機を使って隣室に冷風を送りましょう。エアコンから出る風を背にし、風を送る方向に扇風機を向けると、冷たい風を遠くに送ることができます。

(3)間接気流を起こさせる
風に直接あたり続けると体が冷えてしまいます。風が強くて気になるときもあるでしょう。そうしたときや就寝時に扇風機を使う場合には、扇風機の風を壁や天井に当て、間接気流を起こしましょう。間接気流の風はやわらかく、体への負担も軽減されます。

35℃を超える猛暑日が当たり前となった日本の夏。エアコンを一日中つけていることも一般的となりました。体感温度下げながら節電もできる扇風機を積極的に併用しましょう。