2016年07月01日
「アンペア」って何? 節電にも役立つ電気の単位あれこれ
「ボルト」「ヘルツ」「ワット」「ワットアワー」「アンペア」……電力会社の検針票や、冷蔵庫、エアコン、テレビなど家庭用電気製品の仕様書には、さまざまな電気の単位が使われています。
種類が多く、「聞いたことや見たことはあるけど、意味まではよくわからない」という単位もあるのではないでしょうか。
家電を購入するときや節電の方法を考えるときにもおおいに役立つ、知っておきたい電気の単位の意味とまめ知識を紹介します。
◇「ボルト」は電圧、「ヘルツ」数は東西で異なる
「ボルト」は電圧(電気を押し出す力)を表す単位で、単位記号は「V」です。日本の一般家庭の電圧は、一部の例外を除いて100Vとなっています。
「ヘルツ」は周波数を表す単位で、単位記号は「Hz」です。日本では関東が50Hz、関西が60Hzと、東西で異なります。「50/60Hz」と表示されている家電は全国で使えますが、「50Hz」または「60Hz」と単独表示されているものは該当地域でしか使えません。家電購入時には必ずチェックしましょう。
◇「ワット」は電力、「ワットアワー」は節電のカギを握る
「ワット」とは電力(電気が仕事をする力)を表す単位で、単位記号は「W」です。値が大きいほど、電力を多く消費していることを示します。60Wと40Wの電球を比べると、60Wの電球のほうが電力を多く消費し、仕事をする力が大きいことから明るくなるということです。
「ワットアワー」とは電力量(電気の使用量)を表す単位。単位記号は「Wh」、1000Wh=1kWh(キロワットアワー)です。電気量は、電力と使用時間とのかけ算で導き出します。
電力量(Wh)=電力(W)×使用時間(h)
電力会社の検針票に記されている「ご使用量」は電力量で表されています。電気の使用料金を節約するためには、この電力量を減らす工夫=節電が必要となります。
◇「アンペア」は電気の基本料金に関係
「アンペア」は電流(電気の流れる量)を表す単位で、単位記号は「A」です。
電気の基本料金は、「契約アンペア数」の値が大きくなればなるほど高くなる仕組みです。例えば東京電力の一般的なプラン従量電灯Bでは、10A契約で280.8円/月、60A契約で1684.8円/月(2016年2月28日現在の価格。ともに税込)となっています。このようにアンペア数によって基本料金が大きく異なることから、電気代の節約には契約アンペア数の見直しも有効となります。
契約アンペア数は、「一度に使える電気の量」を意味します。アンペア数はワット数を一般家庭の電圧100Vで割れば出すことができますので、例えば30A契約ならば、一度に30A以上の電流=3000W以上の電力を使うとアンペアブレーカーが落ちるという意味になります。同時に使う家電のワット数から、適切な契約アンペア数を決めましょう。
記事提供:@niftyでんき
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