電力節約のマメ知識

2016年07月01日

炊飯器で節電・節約する方法。賢く使っておいしく食べる!

電気

 お米は日本人の主食のひとつであり、多くの人たちが自宅や外食で食べていると思います。しかし、自宅でお米を炊くときに「炊飯器で電気代を節約しよう!」と思って実践している人は、意外に少ないのではないでしょうか。

 その理由としては、「炊飯器で節電なんてあまり効果がないのでは?」「ボタンを押して作るだけの操作だから、節約方法なんてないのでは?」といったような意見がよく聞かれます。

 しかし、炊飯器で電気代を節約する方法が意外にも多く、少しの工夫で節電効果が得られます。では、どのような方法があるのかを見ていきましょう。

◇炊きあがったお米の保温は節電・節約的にNG!

 炊飯器の節電術で、最初に注目してほしいのが「保温機能」です。おそらく、何の気なしに使用している人が多いでしょうが、実は炊飯器の保温機能が意外にも多くの電気を使ってしまっています。

 ご飯を炊いてすぐに食べきってしまうような家庭なら問題ありませんが、一人暮らしや、一度に多めに炊いて朝や昼、夜と何度かに分けて食べる習慣がある人は、要注意です。概算ではありますが、仮に1日中保温機能を使用した場合、約20〜25円程度かかるといわれています。炊飯器の保温機能を毎日使うようであれば、これほどの電気料金がかかっていることになります。

 炊いたご飯をおいしく食べるという観点から見ても、炊飯器で保温したお米は味が落ちる傾向にあると言われることが多いので、基本的には保温時間が長くなるようであれば、保温機能は使わないほうがいいでしょう。

 炊いたご飯が余ったときは冷蔵庫に入れるか、または冷凍保存がオススメで、電子レンジで温めて食べるほうがトータルでの電気代は安くすみ、そのうえ味も落ちにくいというメリットもあります。

◇炊飯器の最大量でご飯を炊いて炊飯回数を減らそう

 炊飯器は、コンロなどと同じようにユーザーの思惑に応じた細かい調整がしづらいため、節約するには「使う頻度を減らす」ことが鉄則とも言えます。

 では極力使わないためにはどうすればいいかというと、その答えは「炊飯回数を減らす」、つまり、「一度に炊くご飯の量を最大限にする」ことです。

 5合炊きの炊飯器を使っているのであれば5合……といったように、自分が使っている炊飯器に最大容量分を、一度の炊飯で炊いてしまうということです。通常は、1回の食事をする人数と食事量を考えてお米を炊くと思いますが、それでは炊飯器を使うたびに電気代が発生してしまいます。

 残ったものは先ほど説明したように冷凍保存しておけばよく、2つを併用することにより、トータルで節約できる電気代の上乗せにも期待できます。

◇待機電力のカットは電気代節約の基本

 ここまで見てきた方法が炊飯器で節電・節約をする際の大きな柱となりますが、ほかにもまだ節約術はあります。

 まず、炊飯器の多くには「蒸らし機能」が備わっているものが多いですが、蒸らしを行っている際に炊飯器の電源をオフにしておけば、その分節約効果が得られます。炊飯の過程で残り5〜10分ぐらいになったら取り消しボタンを押すのがポイントです。ただし、この方法は炊飯器の種類によっては使えないこともありますので、必ず事前に確認しておきましょう。

 さらに最近流通している炊飯器であれば、「エコ炊き」や「早炊き」といったモードを搭載している機種も多く、こうしたモードを使えば通常よりも早く炊飯できるため、節電効果に期待できます。

 また、炊飯器に限ったことではありませんが、使用していないときはコンセントを抜いておくことは節約・節電の基本といえます。待機電力ほど無駄なものはありません。使い終わったら、きちんとコンセントを抜いておきましょう。

 炊飯器の節約術はいたってシンプルなものが多いので、難しいことは考えずに、まずはやってみることをオススメします。

※記事内容はあくまで検証に基づいたもので、必ずしも効果などを約束するものではありません。



記事提供:@niftyでんき