2016年07月01日
節電の基本! 「待機電力」って何?
節電するとき、最初に取り組みたいのが「待機電力」の節約です。
待機電力の中には、家庭用電気製品を便利に使うために必要なものもありますが、電力をムダに消費しているだけのケースも多くあります。ムダに消費している待機電力をなくしていくことは、電気代の節約はもちろん、省エネルギーの観点からも大切なことといえます。
待機電力について、さっそく見ていきましょう。
◇待機電力で年間5,000円ほどを消費
電気製品のプラグをコンセントに差し込み、作動していない状態で消費する電力のことを「待機時消費電力」、または「待機電力」といいます。
一般財団法人省エネルギーセンターの「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書」によると、家庭の消費電力量に占める待機電力量の割合は5.1%。待機電力量は年間で1世帯あたり228kWhとなっています。
東京電力の一般的なプラン従量電灯Bの場合、この待機電力量「228kWh」の電力量料金は、5,129円88銭±燃料費調整額×228kwh(2016年3月9日現在の価格。ともに税込)。燃料費調整額はマイナスになることもありますので、年間で5,000円前後、待機電力で消費していると考えることができます。
◇待機電力の種類を見極める
家電製品の待機電力には大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、機能維持で消費する電力です。DVDプレイヤーの内蔵時計などがこれにあたります。
2つ目は、指示待ち状態で消費する電力です。テレビのリモコンによる指示待ちやエアコンの機能を働かせるための指示待ちなどが該当し、主電源がオフの場合にも電力を消費することがあります。
3つ目は、プラグをコンセントに接続するだけで消費する電力です。温水洗浄便座などがあてはまります。
家電製品や使用状況によっては、主電源を切ったりプラグを抜いたりすると不具合が出たり故障の原因になったりする場合があります。特に1つ目、2つ目に該当するものには注意が必要です。必ず取扱説明書などを確認してから対処するようにしましょう。
◇待機電力の効果的な節約方法とは?
1)長期間使用しない家電のプラグを抜く
客間などにあって普段あまり使っていない家電のプラグは抜いておきましょう。また、電気カーペットなどの季節家電がオフシーズン入ったら、プラグの抜き時です。
2)「スイッチ付きタップ」を活用する
「スイッチ付きタップ」を使うと、手元でそれぞれの家電のオン/オフができることから、手軽に待機電力を節約することができます。
3)「オートオフ機能」や「表示オフ機能」などを使う
近頃の家電製品には、一定時間操作しないと自動的に電源が切れる「オートオフ機能」や、電源を切った際に時刻などの表示部分を非表示にする「表示オフ機能」がついているもの、スタンバイ時の消費電力を切り替えられるものなどもあります。これらの節電に有効な機能を使いましょう。
家電の省エネルギーについては研究が進み、待機電力が大幅にカットされた製品も数多く登場しています。買い替え時期がきたら、そういった製品を購入することも、待機電力節約への大きな一歩となります。
※記事内容は2016年3月現在の情報を基に作成。
記事提供:@niftyでんき
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