2016年07月01日
余熱調理で余計なエネルギーを使わずに美味しくクッキング
近年、節約シーンでブームを呼んでいるのが「余熱調理」。聞いたことはあるけれど、具体的にどういう仕組みなのか、今ひとつピンときていない人も多いのではないでしょうか。
ガスコンロ、電気コンロ、ともに調理には熱を伝えるエネルギーが必要で、コストがかかります。でも、この余熱調理をうまく活用することによって、ガスや電気の使用量を大きく減らすことが可能なのです。
◇生活の中でも気付かずに利用している「余熱料理」
余熱調理には、なんとなく面倒で手間がかかりそうなイメージがあるのも事実です。ところが、私たちも知らず知らずのうちに普段から「余熱調理」は活用しているのです。
その代表格となるのが、小腹が空いたときなどに誰もが食べているカップ麺。熱湯を入れて蓋をして3分……これこそが余熱調理そのものなのです。熱湯を注いで蓋をすることで内部に熱をこもらせて麺を調理するのは、立派な余熱調理といえます。
こうした余熱調理に適しているのは、カレーやシチューなどの煮込み料理のほか、ゆで卵や乾麺のパスタやうどん、そばなどにも適しています。必要となるのは蓋の付いている鍋で、熱が逃げにくい分、厚手の鍋の方が適しています。
たとえばカレーで説明しますと、玉ねぎや肉を炒めてニンジンやじゃがいもを入れて水を入れた後、沸騰したら余熱調理のスタート。1時間くらい煮込むのであれば、同様にコンロを切って同じ時間放置するだけです。
パスタなども沸騰したら麺をほぐして、蓋をして放置。通常の茹で時間よりは1〜2分多めにするのがコツとなります。調理終了後に蓋をとって味見をしてみましょう。何のエネルギーも使わずに素材に火が通っていることにきっと驚くはずです。
また煮物などでうれしいのは、素材に味がしみ込みやすいこと。たくさん煮込んだ方が味がしみそうなイメージがありますが、原則として素材に味がしみ込むのは温度が下がるときなので、そうした利点もあるのです。
◇蓋さえあれば可能な余熱調理をさらに便利にするアイテムも続々登場
最近では、余熱調理に特化した調理機器も続々登場しています。
自然派の人なら厚手の土鍋を使っても可能ですが、パール金属からは「エコック 真空保温調理鍋」という断熱構造を高めてより余熱調理の効率を高めたハイテク系の製品も出ています。
また、普段使っている鍋をすっぽり包み込んで熱を逃げにくくしてしまうと効率がいいので、タオルなどで包み込むという方法もありますが、フェリシモからは鍋専用サイズで包み込むことのできる「なべぶとん」というものも存在します。
普段からこうした余熱調理のコツをつかんでおいて、快適なエネルギーコストの削減を実現してみてはいかがでしょうか。
※記事内容は2016年3月現在の情報を基に作成。
記事提供:@niftyでんき
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