2016年07月01日
手洗いVS食器洗い乾燥機! どっちが節約できる?
一昔前であれば「食器洗い機」は高級家電のひとつでしたが、今では一般家庭でも多く見かけるようになってきました。便利で手間が省ける食器洗い機ですが、電気代がかかってしまいそうなイメージもあります。
一方、手洗いをする場合でも、冬場であればお湯を使用する人も多く、ガス代がかかってしまうという悩みも。それでは、食器洗い機を使うのと手洗いを続けるのでは、どちらがよりお得なのかを検証していきましょう。
◇食器洗い乾燥機なら手洗いよりも年間8,000円以上お得
資源エネルギー庁が発行している「家庭の省エネ徹底ガイド」によれば、年間にかかるコストは、食器を手洗いした場合がガス+水道で約24,780円、食器洗い乾燥機を使った場合は電気+水道で約16,640円かかるという数値が出ています。
この数値だけを見ると食器洗い機のほうがお得なように感じますが、比較検討に使った試算条件を確認してみましょう。
試算条件は、「給湯器(40℃)、使用水量65リットル/回(冷房期間は給湯器を使用しない)の手洗いの場合と、給水接続タイプで標準モードを利用した食器洗い乾燥機の場合(※手洗い、食器洗い乾燥機ともに2回/日)」という内容です。
こうして見ると、手洗いの条件がごく限られたものになっていて、手洗い時のガスや水道の使用量は人によって変わってくるため、年間のコストで考えると、手洗いと食器洗い機の差に違いが出てくる可能性は高いです。
◇手洗いもお湯の温度を工夫すれば約1,500円のコストカットが可能
手洗いをする場合では「ガス代」が最もコストが上がりやすい要素ですので、仮に寒い時期でもお湯を使わずに食器を洗っていれば、当然のことながら年間コストを下げることができます。
冷たい水がどうしてもつらい……という人は、ゴム手袋を使用したり、洗う前にしばらく水につけたりしておくのも効果的です。つけ置き洗いや事前に拭き取れる汚れを除去しておけば、実際に洗う際に使うお湯の量が少なくでき節約効果が見込めます。
また、お湯の温度も節約ポイントのひとつで、「65リットルの水道水(水温20℃)を使い、湯沸かし器の設定温度を40℃から38℃にし、2回/日手洗いした場合」(「家庭の省エネ徹底ガイド」より)で見ると、年間で約1,490円も節約することができます。なるべく低温に設定するようにしましょう。
◇ライフスタイルに合わせて食器の洗い方を決めよう
手洗いよりもトータルで考えると節約効率が高い食器洗い機ですが、さらにお得に使うための方法としては、「電気代」に注目しましょう。
食器洗い機で一番コストがかかりやすいのが電気代で、「湯沸かし」と「乾燥」の際に電気がかかります。特に乾燥時の消費電力が大きめなので、高温のお湯で洗浄したあとは、機械任せで乾燥させるのではなく、扉を開けて余熱で乾燥させれば節約効果に期待が持てます。
さらに、水道代という観点から考えると、食器洗い機を使用する際は「まとめ洗い」をするのも重要です。食器洗い機の最大の利点でもありますから、少ない食器を洗うのでは効率面でもコスト面でももったいないといえます。
こう考えると夫婦のみの世帯や一人暮らしなど、同居人数が少ない場合は食器洗い機の使用頻度次第では、手洗いのほうが経済的になるケースもありそうです。自分のライフスタイルに合わせて……というのが、節約への第一歩です。
※記事内容は2016年3月現在の情報を基に作成。
記事提供:@niftyでんき
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