2016年09月26日
消費&待機電力を調べる測定機器はどれがいい?
“節電”を目的に、耳にする機会が増えた「消費電力」や「待機電力」というキーワード。こうした電力の計測用には、さまざまな測定機器が市販されています。それらの特徴と使い勝手を、わかりやすく整理してみましょう。
◆電力測定機器を使い始めるなら「コンセント形式」がオススメ!
電力量を計測する機器には、大きく分けてコンセントから消費電力を測定するコンセント形式のものと、電線から消費電力を測定するクランプ形式のものがあります。
なにやら専門的な名称を聞くと難解な機器に思われがちですが、消費電力を計測するという意味ではどちらも同じです。ただ、クランプ形式のものは、プロの電気工事現場でも使われる程、正確な電流が計れるかわりに、配線を調べたり、ものによっては諸費電力量を出すために計算が必要だったりするため、今回は、手に入れやすく使いやすい「コンセント形式」のものを紹介したいと思います。
最近はホームセンターなどの電球や、電源の拡張タップを売っている所で、「エコワット」や「ワットチェッカー」などの名前で販売されています。この機械を使えば、気になる家電を接続するだけで、簡単に消費電力や待機電力を「見る」ことが可能になるのです。
◆電力使用量を知ることが「節電」への第一歩
電気は目で見ることができません。毎月電力会社から送られてくる明細だけでは、具体的にどの機械がどれだけの電気を消費しているかもわかりません。家電製品の中には、冷蔵庫のように、どうしてもコンセントを抜いて待機電力をカットする訳にはいかない物も多くあります。 そんなとき役に立つのがコンセント形式の消費&待機電力の測定機器です。
使い方は簡単。コンセントに消費電力を計測したい家電製品と、コンセントの間に測定機器を挿し、そこに家電をつなぐだけです。たったこれだけで、機器の正面に付いている液晶モニターに数値が表示され、電気消費量をはかることができます。
簡易測定だけならば3,000円程度の商品でも充分ですし、電圧や皮相電力、周波数などより細かく正確なデータを計測できる機器も、7,000円程度から購入可能です。
大事なことは、各家電がどの位電気を使う物なのか、ということを目で見て確認ができるようになるということです。不必要に待機電力が高い家電のコンセントを抜くだけでも効率よく節電に取り組めますし、古い家電を買い替える時に、カタログスペックと比較することでどれだけお得になるかを、見て確認することもできます。
◆「コンセント形式」の弱点はコンセントであるということ
とはいえ、「コンセント形式」のものにも問題はあります。例えば、家で過ごす限り、必ず使用することになる照明器具の計測を行うことはできないことなのです。蛍光灯を変えたことがある人ならお分かりかと思いますが、はめ込み型の照明器具はコンセントがありません。
一人暮らしの女性の中には、防犯のために留守中も電気を付けているという人もいらっしゃるでしょう。そのような方にとっては、照明の電気料金も気になる所かと思います。先に紹介した「クランプ形式」のものを使えば電線から計測することもできるのですが、それはまた別の機会に。
あなたの家で、一番電気を食っている家電が何かを探す作業は、宝探しをしているような気分になります。まずは、「コンセント形式」の測定機器を使って、楽しみながら、節電に取り組み始んでみてはいかがでしょうか?
記事提供:@niftyでんき
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