電力節約のマメ知識

2016年09月26日

入浴の素朴な疑問……風呂を沸かすガス代よりシャワーのほうが安い?

ガス

 毎日使っているがいまいちはっきりしないのが風呂のガス代です。「風呂を1回あたり沸かすのにいくらかかるのか」、「風呂とシャワーはどっちが安くてお得?」など、気になる疑問を解消しつつ、浴室での節約術も紹介します。

◆風呂を1回沸かすのにかかるガス代と水道代は?

 風呂を沸かすのには、ガス代と水道代がかかります。最近ではIHコンロが増えたり、一人暮らしで外食が多いという人も多いでしょうから、自宅でのガス代の大半は風呂というケースをよく見かけます。

 1回あたりの入浴にかかる料金ですが、注意しておきたいのが、風呂を利用する「人数」と「時間」です。条件によって、風呂にかかる料金や、シャワーとどちらが割安かが変わってきます。

 まずは一般的な浴槽(※約200L)に湯をためるのにかかるガス代を計算。20℃の水道水を42℃に温めたと仮定すると、浴槽1杯分のお湯をためるのに約62円のガス代が必要となります(※ガス代は設定温度によって前後)。

 この62円というガス代は、あくまで浴槽にめいっぱいお湯を入れるのにかかるもので、途中で追い炊きやお湯を足したり、シャワーを使ったりすると、当然増えていきます。つまり、3~4人家族であればお湯を途中で足す可能性もあり、実際には1.5~2杯分のお湯を使うと考えられ、その場合は約93~124円というガス代の計算になります。

 もうひとつ気になるのが水道代。自治体ごとに水道料金は変わりますが、平均して水道 228円/m³ (「平成16年2月 (社)日本電機工業会 新水道料金・下水道使用料」より)なので、一般的な浴槽いっぱいに水を張るのに必要な水道代は、約46円です。

◆シャワーだけを使ったほうが本当にお得なの?

 入浴1回分についての基本的な費用がわかったところで、シャワーを使ったほうがお得かどうかという説について検証していきましょう。

 まずは見た目にもわかりやすい水道代ですが、一般的な浴槽が約200Lの水を使うのに対し、シャワーは1分間の使用で約10~12Lの水が出ると言われています。仮に12Lの水が出ると仮定した場合、湯船の水を張るのにかかる水道代と同等のシャワーの量は、

○シャワー17分前後の水道代=風呂1回・浴槽1杯分の水道代

という計算になります。では、この17分前後シャワーを使用した際のガス代はいくらかというと、

・15分:55円
・16分:59円
・17分:63円
・18分:66円
※設定温度42℃で計算

という計算になり、

○シャワー17分前後のガス代=風呂1回・浴槽1杯分のガス代

ということがわかります。

 つまり、17分未満であればシャワーを使うほうがお得ということがわかります。仮に1人のシャワー使用時間を5分程度に決めておけば、3人家族まではシャワーだけのほうがガス代は安くなるということになります。もっとも入浴する人もシャワーを併用するのが普通だと思うので、シャワーのみと風呂のガス代の差はさらに拡大していくはずです。

◆知っておきたい浴室でできる簡単節約術

 ガス代の面から見ると圧倒的にシャワーが有利ですが、ガス代+水道代という浴室でかかるトータルの費用では、シャワーを使う時間が長くなるほど、その差は縮まっていき、家族の人数が多ければ多いほど、風呂を沸かすコストとあまり差は見られなくなっていきます。

 では、さらなる節約術は何かないだろうかということで、浴室で可能な節約法をいくつか紹介します。

※風呂を沸かす場合
・設定温度を下げる
→1℃下げると、1回あたりのガス代が約3円安くなる。
・必要な分だけお湯をためる
→半分の100Lで沸かした場合、1回あたりのガス代を約31円に抑えられる。

※シャワーのみの場合
・使用時間を短くする
→1分あたり約3.7円のガス代が発生。当然、短いほど割安に。
・節約シャワーヘッドを使う
→出る水の量が減れば、ガス代・水道代ともに節約が可能。

 ほかにもふたで保温したり、入浴中は換気扇を止めて熱が逃げるのを防ぐなど節約術はいくつかあります。シャワーだけのガス代は風呂を沸かすよりも明らかに安いですが、健康面などを考えると入浴も捨てがたいもの。お風呂に使って一日の疲れを洗い流すと言う人もおおいでしょう。無理をしない範囲で、風呂とシャワーを併用し節約を意識してみましょう。

※記事内容はあくまで検証に基づいたもので、必ずしも効果などを約束するものではありません。

記事提供:@niftyでんき