2016年10月19日
圧力鍋クッキングでガス代・電気代を“おいしく”節約&時短!
冬の人気料理といえば、スープやシチューなどの煮込み料理。温かい料理は冬の食卓を華やいだものにする定番ですが、ガスコンロ、IH機器の長時間使用による光熱費が思ったよりもかかってしまうもの。そんなときは圧力鍋を使って、効率的かつリーズナブルにお料理しましょう。
◆圧力鍋の仕組みと原理をおさらい
使用したことがない人にとって、圧力鍋はなんだか“恐ろしいもの”というイメージがあるのではないでしょうか。たしかに爆発事故などの話も聞いたことがあるし、中の熱せられた内容物が噴き出したらどうしようなど、心配はつきないものです。
しかし正しく使えば短時間で加熱でき、コンロによるガス代やIH調理機器による電気代を大きく減らせるのが圧力鍋のいいところ。簡単に仕組みを説明しておきますと、鍋本体と蓋を密閉。高圧状態で加熱することによって、水の沸点が上がり、100度以上での高熱調理を可能にするというもの。気圧の低い山頂だと、沸点が下がり100度未満で水が沸騰する原理の逆ですね。
ただ完全密閉というわけではなく、調圧弁が設けられ、オモリやバネで加圧の程度を調整します。さらには一定以上の圧力がかかった場合、爆発を防ぐために安全弁も設けられています。なので「蓋をしっかりロックする」、「減圧が終わる前に蓋を取らない」、「内部に水を入れすぎない」などの正しい使い方をしている限りは、安全性も高いのです。
◆ガスも電気も使わずにコトコト煮込むことができるのが圧力鍋
圧力鍋でガス代・電気代を節約することができるのは、高温での余熱調理と高熱調理の両方が可能だから。
たとえばスープやシチューで具材を柔らかくなるまで煮込むためには、焦げつかないようにとろ火で長時間煮込む必要がありますが、圧力鍋なら肉や根菜といった柔らかくなりにくい具材でも、10〜15分程度の加熱でOK。むしろ形がなくなるくらい溶けてしまうことを心配したほうがいいほどです。
圧力鍋を火にかけてしばらくすると、オモリが持ち上がる、もしくはロックボタンが赤い表示に切り替わり、ここからが加圧調理開始となります。内部の具材にもよりますが、5〜15分程度で火を止めても内部の温度は120度以上の高温になっており、熱も逃げにくく密封されているので、調理を続行します。
そのまま30分〜1時間ほど放置。すると、余熱だけで、とろ火で2〜3時間煮込んだのと同じ効果を得ることができます。つまり、普通の鍋を使って料理した場合の2〜3時間分のガスコンロ・IH機器の使用料を減らすことが可能になります。その差は歴然でしょう。
◆時短と節約の両方のメリットがある圧力鍋だが、万能ではない
このように便利な圧力鍋ですが、残念ながら苦手分野もあります。それはパスタなどのカサが増えやすいものや、皮がはずれやすい豆などの調理。どうしてかというと、膨張したパスタや豆の皮が調圧弁・安全弁などをふさいでしまい、事故につながる可能性があるからです。
また圧力鍋はカレーの下ごしらえには役立ちますが、粘度の高いカレー・ルウは入れられません。これも同様に弁をふさいでしまう危険があるためです。
そうしたコツさえしっかり把握すれば、圧力鍋は時短と節約の両方が実現できる優れものと言えます。サイズにもよりますが、最新式の加圧調整可能なロック式圧力鍋でも3,000円台から購入可能なので、節約を考えるなら一度検討してみてはいかがでしょうか。
記事提供:@niftyでんき
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