電力節約のマメ知識

2016年11月21日

大掃除の季節到来! 消費電力が高い掃除機の節電ポイント4カ条

電気

 掃除機の最大消費電力は、紙パック式で1000〜1190W、サイクロン式で800〜1000Wが主流となっています。44〜95Wが主流の32V型液晶テレビの消費電力と比べると、非常に高いことがわかります。大掃除の季節を前に、掃除機全般の節電ポイントを見ていきましょう。

◆その1:スイッチのオン/オフを繰り返さない

 掃除機は、起動時にもっとも電力を消費するといわれています。スイッチのオン/オフを繰り返さないことが、節電につながるのです。そこで心がけたいのが、以下の2点です。

(1)掃除機をかける前に部屋を片づける
床に置いてあるものをテーブルの上などに移したり、吸い込んではいけないものを拾っておいたり、邪魔になりそうな椅子などの家具を移動させたりすることで、スイッチをオン/オフせず、一気に掃除機をかけられます。

(2)延長コードを使う
広いリビングや複数の部屋に掃除機をかけるときには、延長コードを使えば、オン/オフの繰り返しを避けることができます。

2点とも、スイッチのオン/オフを繰り返さないだけでなく、掃除機をかけている時間も短縮できることから、ダブルの節電効果が期待できます。

◆その2:吸い込みモードの強/弱を使い分ける

掃除機の吸い込みモードが「自動」「強」「弱」のときのごみの除去率と消費電力について、東京電力エナジーパートナーが調べたデータによると、「強」モードでごみの除去率が比較的高かったじゅうたんに比べ、畳とフローリングは「自動」でも「強」でも「弱」でもごみの除去率はほとんど変わらないようです。 

一方、消費電力は、じゅうたん、畳、フローリングのすべてで、「強」モードが「弱」モードの3倍ほどと大きな違いが出ています。

じゅうたんは「強」モード、畳とフローリングはごみの除去率が変わらない「弱」モードで掃除機をかけましょう。これだけで、消費電力をかなり節約できるはずです。

◆その3:掃除機そのものもこまめに“お掃除”

 ごみを吸い込む力である吸引力が弱まると、掃除機をかけている時間が長くなり、その分、電力を消費してしまいます。掃除機の“お掃除”をこまめに行って、吸引力の低下を防ぎましょう。

掃除機の“お掃除”ポイントは、以下の2点です。

(1)紙パックやダストカップのごみを捨てる
ごみが7分目くらいまで溜まったら、紙パックは交換、ダストカップのごみは捨てるようにしましょう。

(2)フィルターと回転ブラシを手入れする
紙パック式、サイクロン式とも、細かなごみが溜まりやすいフィルターの掃除はまめに行いましょう。また、回転ブラシには髪の毛などが絡まりやすく、吸い込み口にごみが溜まってしまうこともあります。定期的にチェックし、きれいにしておきましょう。

なお、細かな手入れの方法は機種によって違いがあります。使っている掃除機の「取扱説明書」も必ず確認しましょう。

◆その4:ワイパーやほうきなどを活用する

 究極の掃除機節電術……それは「掃除機を使わないこと」です。

まったく使わないというのは難しくても、工夫しだいで使用回数や使用時間をぐっと減らすことは可能。そこで活用したいのが、以下のさまざまな掃除用品です。

◎じゅうたん
・粘着カーペットクリーナー(ニトムズ「コロコロシリーズ」など)

◎フローリング
・住宅用ワイパー(花王「クイックルワイパー」など)
・モップ

◎畳
・ほうき
・ちりとり

普段は粘着カーペットクリーナーや住宅用ワイパーなどでさっとごみを取っておき、週に1回、掃除機をかけるといった使い方もいいでしょう。

また、以下の掃除用品は、掃除機をかけるときに持っていると効率よく掃除することができて重宝します。

・小さなほうき……部屋の隅など、掃除機が入りづらいところのごみを掃いて集め、掃除機で吸引するなど

・ぞうきん……濡れているところを、掃除機をかける前にさっと拭くなど

紙パック式、サイクロン式を問わず、掃除機全般に有効な4つの節電ポイントを紹介しました。掃除機が大活躍する大掃除の季節が間もなくやってきます。できそうなところからトライしてみてはいかがでしょうか。



記事提供:@niftyでんき