電力節約のマメ知識

2017年02月08日

着るもの&食べるものをひと工夫! 冬のあったかラクラク暖房代節約術

電気

冬はエアコンなどの暖房代がどうしてもかかる季節。そこで、環境省が推進している「ウォームビズ(WARM BIZ)」とともに、衣服や食べ物のひと工夫で冬の寒さを和らげる暖房代の節約術を紹介します。この冬は、部屋も体もふところも暖めましょう。

◆「ウォームビズ(WARM BIZ)」とは?

「ウォームビズ」は、環境省が推進する冬の地球温暖化対策のひとつ。暖房器具を適切に使いながら、寒い冬を快適に過ごすライフスタイルの提案や実践を呼びかけています。ウォームビズでは、「室温設定の調節による省エネ効果は、夏よりも冬のほうが大きい」として、暖房時の「室温20℃」を推奨しています。

また、環境省はウォームビズの一環として、個人がそれぞれ暖房器具を使うのではなく、家族や仲間などが暖かいところに集まることで省エネにつなげようという「ウォームシェア(WARM SHARE)」の実践も呼びかけています。

電力に関する省エネは電気料金の節約に直結するもの。この冬、「室温20℃」で快適に過ごすための知恵をウォームビズから借りながら、暖房代の節約にチャレンジしてみましょう。

◆あったかラクラク暖房代節約術〜衣服のひと工夫!

暖房代節約のための、手軽な2つの衣服の工夫を見ていきましょう。(1)エアコンの温度を上げる前に試したい「プラス1枚」体感温度は、衣服を1枚プラスすることでかなり変わってきます。資源エネルギー庁や一般社団法人環境共生住宅推進協議会のサイトにも、

・ソックス:+0.6℃
・スリッパ:+0.6℃
・カーディガン:+2.2℃
・フリース:+2.2℃
・ひざかけ:+2.5℃

という、体感温度についてのデータが出ています。

 冬は普段から、カーディガンやフリースなど手軽に羽織ることができるものやブランケットを手もとに置いておきましょう。そして、空気の冷えを感じたとき、エアコンの設定温度を上げる前に、それらを着たりかけたりすることを習慣づけるとよいでしょう。

(2)太い血管がある「三つの首」を温める大動脈などの太い血管のある部位を温めて保温すると、体の冷えを防ぐことができると言われています。ウォームビズでは、太い血管のある部位のうち、首、手首、足首の「三つの首」を温めることを勧めています。

「三つの首」を温めるアイテムには、以下のようなものがあります。

【首を温めるアイテム】
・マフラー
・ネックウォーマー
・ストール
・スカーフ
・ウールタイ
・タートルネックの衣類
・タオル
など

【手首を温めるアイテム】
・手袋
・リブなどで袖が絞られている衣類
など

【足首を温めるアイテム】
・レッグウォーマー
・10分丈のタイツ
・機能性素材のストッキングやタイツ、靴下
・シルクの靴下
・ブーツ
など

すでに持っているアイテムもあるかと思います。外出のときにはもちろん、家でも状況に合わせて使ってみましょう。

たとえば、寝るとき首にタオルを巻けば、冷たい空気が体に触れることを防いで保温作用を高めてくれます。電気毛布や電気あんかがいらなくなるかもしれません。

◆あったかラクラク暖房代節約術〜食べ物のひと工夫!

食べて飲んで体と部屋を暖める、気軽な工夫を2つ紹介します。

(1)家族や友達と集まって鍋を楽しむウォームシェアの1つにも挙げられている「鍋料理」は、手軽なだけでなく暖房器具の使用時間をぐっと減らせる料理です。

1つの部屋や1つの店に集まることで、ほかの部屋や家の暖房、照明などをオフにすることができます。

さらに、鍋で使うカセットコンロなどの熱源が部屋を暖め、湯気が部屋の湿度を高めて体感温度を上昇させます。これにより、部屋の暖房を弱めることも可能になるため、暖房代の節約にはもってこいの料理といえます。

(2)温かい飲み物を就寝前に飲む人間は体温が低下するときに眠気を感じやすいとされています。就寝前に温かい飲み物を飲んで、体内から温めて布団に入りましょう。ゆっくり体温が下がって、眠気が出やすくなります。

生姜湯など、薬膳では体を温める性質の食材を使った飲み物などがオススメです。覚醒作用があるカフェインを含む緑茶やコーヒーなどは避けましょう。

体が温まり、スムーズな眠気に誘われれば、ついやってしまう夜ふかしを減らせるかもしれません。夜の暖房代や照明代なども減らせるチャンスです。

手軽に気軽に実践できる衣食の暖房代節約術、いかがでしたでしょうか。原油価格がぐんぐん上昇している今冬、やりやすいものから試して、電気料金をしっかり節約していきましょう。



記事提供:@niftyでんき