2017年02月08日
電気料金プランでよく目にする「段階制料金」とは?
電気代には「段階制料金」が採用されていますが、「電気を使うほど料金単価が高くなってしまう」という認識ぐらいしかない人多いのでは。知っているようで知らない、段階制料金について見ていきましょう。
◆「段階制料金」は大手電力会社で採用されているもっとも基本的な料金プラン
「1段料金」や「第1段階料金」という言葉を、電力会社の料金プランを選ぶときや、月々の電気料金に関する明細に記載されているのを見たことある人も多いと思います。
簡単に言ってしまえば、「段階制料金」とは、毎月の電気使用量に応じて1kWh(キロワットアワー・1時間に使う電気の量)あたりの電気料金の単価が、上がっていく仕組みのことです。
2016年4月から電力自由化により個人で好きな電力会社を選べるようになり、新電力ユーザーも増えつつありますが、まだ大手電力会社が提供する「従量電灯プラン」を利用している人も多いのでは。
このスタンダードな電気料金プランには階制料金が適用されていて、第1段階から第3段階までの3段階の構成が多いことから、「三段階料金制度」や「三段階料金」と呼ばれ、省エネ推進などの目的から1974年(昭和49年)に採用された電力会社の基本的な料金体系です。
各段階の料金目安の特徴として、第1段階は国が保障すべき最低生活水準という考え方を基にした割安な料金であるほか、標準的な家庭における1カ月の使用量を考慮した第2段階は平均的な料金、使用量がそれなりに多い第3段階ではやや割高な料金となっています。
◆使った分だけ料金単価が上がっていくのが段階制料金の特徴
一般的に“量や回数が多いほど安くなる”というサービスはよく見かけますが、段階制料金に関してはそれとは反対に、電気を使えば使うほど料金単価が上がっていきます。しかし、もちろんメリットとデメリットの両方があります。
・段階制料金のメリット
電気をそれほど使わないようであれば、1カ月の電気料金を安くできる。さらに生活スタイルに合わせたプランを利用すれば、いっそうの電気代の節約も可能。
・段階制料金のデメリット
電気を使えば使うほど単価が高くなる、つまり使った分だけが料金に反映されてしまいますので、毎月の電気代が高くなりやすく、段階制料金の恩恵を受けづらい。
このように使った分だけ高くなるというマイナスのイメージを持ちやすい段階制料金ですが、電気の使い方やプランの見直しなどをすれば、意外にもそれだけで節約できることもあります。
◆段階制料金でもプラン次第でお得に! 新電力の活用も効果的
一方、なかには段階制料金ではなく、固定(定額)料金制を利用している家庭も少なからずあるのでは。こちらは段階制料金とは違い、毎月の料金は使用電力量によらず一定となります。
さらに電力自由化が始まった頃から、電気代に段階制料金を採用せず単一料金にした電気料金プランや、朝や夜など一部の時間帯だけ段階制料金を適用するお得なプランなども登場しています。
新電力が提供する料金プランは、電気の使用量が多ければ料金が安くなる可能性があったりするなど、電気の使用状況に合わせてお得になりやすいものです。
電気料金プランを変更するときは、事前シミュレーションを入念に行いましょう。
記事提供:@niftyでんき
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