2017年03月06日
ドライヤーに電源コードを巻き付けるのはNG!? 危険性と正しい使い方を知ろう
皆さんはヘアドライヤーを使った後、電源コードをどうしていますか? 本体に巻き付けている人も多いかもしれませんが、独立行政法人「国民生活センター」によると、発火や火花の発生によるやけどといった事故が起きやすくなるそうです。どういうことでしょうか?
◆ドライヤーは状態に関わらずコードをねじってはいけない
ドライヤー使用時はコードを巻き付けて使っている人はいないと思いますが、使用後は、コンパクトに収納するためにコードを本体に巻き付けているという人は、多いのでは。
実際に周りを見渡してもそういう人はいるでしょうし、国民生活センターのアンケート調査によれば、約3割の人(※回答者2000人のうちドライヤーを使用していないときにプラグをコンセントから抜くと回答した約8割が対象)がコードを本体に巻き付けているという結果が出ています。
実は、ドライヤー本体にコードを巻き付けないという注意や警告表示は取扱説明書に書かれているのですが、アンケートでは約6割の人が「知らなかった」と答えているように、思っている以上に広まっていないようです。
コードを本体に巻き付けるとコードが損傷してしまう可能性があり、その結果、感電やショートが発生してしまうおそれも……。これは使用中かそうでないかは関係なく、必要以上にコードに負荷をかけてはいけないということを警告しています。
◆ドライヤーで事故を起こさないための使用方法とは?
コードが損傷しているドライヤーではどのようなことが起きてしまうのでしょうか。
・動作の異常
・発煙
・発火
・火花
といったような事故が発生する危険性があります。また、見た目からもコードがねじれているようなものは、コード内の導線などが損傷している場合も少なからずあるようです。これは同センターによる再現テストでも確認できた事象です。
では、ドライヤーのコードはどのような点に気を付ければいいのでしょうか。
(1)取扱説明書は必ず読むようにすること
(2)本体にコードを巻き付けないこと
(3)コードや本体の動作に異常が見られたら使用中止
これらのポイントに留意しつつ、またドライヤーで起きやすい事故のひとつ、髪の毛の吸い込みを阻止するべく、吸い込み口に髪の毛をあまり近づけ過ぎずに使用することも大事です。
ちなみに、髪の毛と吸込み口の警告に関しても取扱説明書には記載されていますから、やはり説明書に目を通す習慣はつけておきたいものです。
◆ドライヤーのコードに負荷をかけない保管方法を!
コードを巻き付けずに収納するにはどうすれば? という疑問点も出てきます。さまざまな収納グッズも販売されていますが、基本的には、
・ドライヤー本体やコードをフックなどで吊るす
・コードが極端に折り曲がったりねじれたりしないようにする
というポイントを守って収納すれば、コードによる事故を防げる可能性は高まるはずです。ほかにも使用しないときはコンセントから抜く(※節電の意味も込め)、湿気の少ない場所に保管するなど注意事項はいくつかあります。
本体に巻き付けずコードはゴムバンドなどで束ねるようにしましょう。もちろん、無理をしてぎゅうぎゅうに巻いてしまうと結局はコードに負荷をかけ断線の危険を高めてしまうので常識の範囲内で。使用する際はもちろん、必ず一度ほどいてからスイッチをいれましょう。正しい保管方法を意識しておくことが、被害を防ぐには必要です。
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