電力節約のマメ知識

2017年03月06日

「PHV(プラグインハイブリッド)」はハイブリッド車と何が違う?

電気

4代目トヨタ・プリウスの「新型プリウスPHV」の登場で、より身近な車となった「PHV(プラグインハイブリッド)」。「そもそもPHVって何?」「これまでのハイブリッド車と何が違うの?」など、素朴な疑問にお答えしましょう。

◆PHVは、より電気自動車に近いハイブリッドカーの“大本命”

2016年6月の発表以来、発売延期を繰り返してきたトヨタの4代目プリウス新型PHV(プラグインハイブリッド)が、ようやく市場に投入されました。

予約受注だけで8,000台(月間販売目標台数3カ月分以上だそう)を達成するなど人気沸騰の話題車ですが、その目玉でもある「PHV」システムとは、どのような仕組みなのでしょうか。

先代プリウスなどのハイブリッドカーが、「ガソリン+モーター+エンジン」という組み合わせで走ることは、皆さんもなんとなく御存知なはずです。

ハイブリッドカーは、ガソリンでエンジンを動かし、車が走るとモーター用の充電池も充電される仕組みです。前輪の回転で点灯する、自転車のライトをイメージするとわかりやすいかもしれません。

つまり、ガソリンがなければエンジンもモーターも動かない=走れないわけです。

一方PHVは、“より電気自動車に近いハイブリッドカー”。ガソリンがなくても電気自動車として走れる上に、「P」=「プラグイン」の名称通り、家庭用コンセントから充電できる車なのです。

一般的なハイブリッドカーと同様、走行中にガソリンエンジンから充電することも可能です。家庭で充電できる電気自動車として使え、ガソリンエンジンとの併用で長距離や高速走行もOK。まさに、画期的なハイブリッドカーなのです。

PHV車は、先代の3代目プリウスから登場し、現行モデルの4代目プリウスにもラインナップされていました。ところが、価格が跳ね上がる割に性能面は物足りず、公用車向けや実験的な車というイメージからか、販売台数もあまり伸びませんでした。 欧米では、「プラグインよりもPHV」という動きが加速化しつつあります。世界がPHV普及に向けて動き出す中、新たに登場した4代目プリウス新型PHVは、「国産PHVの大本命」という重責も担っているわけです。

◆性能や使い勝手が大幅にアップし、実用的になった4代目プリウス新型PHV

では、4代目プリウス新型PHVを例に、新世代PHVで大幅に改善された性能面を見てみましょう。

家庭用コンセントからの充電だけで走れる距離は、旧型プリウスPHVの倍以上となる70km弱。「もっと電気で走れる距離が長ければ、ガソリン代を節約できるのに……」と思われていた方も多いはずで、ようやく実用的なPHVが登場したともいえそうです。

ちなみに、EV(電気)走行時の最高速度は135km/h。事実上、街中での利用に限定されていた従来の電気自動車からすると、こちらも隔世の感があります。

電気自動車では当たり前になりつつある「外部給電機能」も、ご家庭での利用にはありがたいでしょう。車をコンセント代わりに、家電製品を利用できる機能のことです。

ガソリン満タン状態であれば、丸2日間ほど家庭用コンセントとして使うことができます。災害・停電時の利用はもちろん、ご家族で出かけるオートキャンプなどにも用途が広がるのでは?

また、量産車では世界初となる、ソーラー充電システムも注目ポイントに。

「家庭で充電できる」PHVは、車庫を自宅敷地内に用意できる、一戸建て家庭でしかメリットを享受できません。PHV化に積極的な欧米と違い、月極駐車場が多い日本ではどうなの? という意見が少なくなかったのも事実です。

しかし、ソーラー充電システムならば、大半の月極駐車場=青空駐車でも充電可能になります。

太陽光での発電量は少ないため、快晴が続いたとしても、1週間のソーラー充電で走れる距離は30km程度。それでも、週末しか車を利用しないサンデードライバー家庭にはうれしいでしょう。プリウスPHVユーザーには、屋根付きの月極駐車場より青空駐車場が高人気……といった逆転現象が起こるかもしれません。