電力節約のマメ知識

2017年03月29日

ブレーカーが落ちるのはなぜ? 意外と知らない原因と対策、復旧方法を紹介

電気

ブレーカーが落ちたとき、皆さんはどうしていますか。気軽に上げ直している人も多いかもしれませんが、実は危険だったり、電気代を損しているケースも……。そこでブレーカーについて解説していきます。

◆ブレーカーと呼ばれるものは全部で3種類

ドライヤーと電子レンジを同時に使っていて……など、電気のブレーカーが落ちた経験がある人は多いのでは。ブレーカーが落ちる要因はいくつかありますが、その前に皆さんはブレーカーについて、どのぐらい知っているでしょうか。

実際に、自宅にあるブレーカーを見てもらえばわかると思いますが、上げ下げできるつまみが数種類あるのに気付くと思います。実は、ブレーカー機器の中には目的と用途に合わせて、3種類あるのが主流となっています。

一般的な配電盤の場合、左側に設置された一番大きなものを「アンペアブレーカー」、中央にあるのを「漏電ブレーカー」、右側に細かく何個か並んでいるものを「安全ブレーカー」と呼びます。

それぞれのブレーカーがどのようなものか、見ていきましょう。

◆「アンペアブレーカー」の概要&復旧方法

まず、一番左側にある「アンペアブレーカー」ですが、これは契約している電力会社から供給されているもので、つまみの上部分には「○A」と表記され、そのブレーカーで使用できる電力量を示しています。

契約アンペア(A)数に応じて色分けされているのも特徴で、たとえば東京電力の場合、「10A:赤」「20A:黄」「30A:緑」など、全部で7種類のアンペアブレーカーが用意されています。

アンペアブレーカーが落ちる要因としては、一度に家電を使いすぎたため、契約A数を超えてしまった」というものが一番多く、このブレーカーが落ちてしまうと、家全体の電気がつかなくなってしまいます。

アンペアブレーカーの復旧方法は、落ちてしまったブレーカーを上げるだけでOKですが、落ちる前までに使っていた電化製品のスイッチをいったん切っておくようにしましょう。

そうしないと、せっかくブレーカーを上げたにもかかわらず、しばらくするとまた落ちてしまう……なんてことも起きかねません。

◆「漏電ブレーカー」の概要&復旧方法

中央にある「漏電ブレーカー」は、「漏電遮断機」ともいい、漏電事故を防ぐために備え付けられています。機器の種類にもよりますが、「動作表示」という押されている状態の黄色いボタンと、「テストボタン」と書かれた赤いボタンが付いていることが多いようです。

動作表示ボタンの方は、漏電・過電圧動作のときにはボタンが浮き出てくるので、見かけたら慎重に操作する必要があります。一方、テストボタンは動作確認を行うために設置されていて、機器などにも記載があるように、時々、確認のために操作するのが好ましいとされています。

アンペアブレーカーと同様、漏電ブレーカーが落ちた場合も家全体が停電しますが、漏電のおそれがあるので、慎重に復旧作業を行いましょう。

漏電ブレーカーが落ちたときは、すぐにブレーカーを復旧させるのは危険です。まずは漏電ブレーカーは落としたまま、後ほど説明する「安全ブレーカー」をすべて落としてください。その後は、

(1)漏電ブレーカーを上げる(ONにする)
(2)安全ブレーカーを1個ずつ入れていき、漏電ブレーカーが落ちるかをチェック

という手順で漏電している場所を探っていきます。安全ブレーカーを上げて漏電ブレーカーが落ちたところが、漏電していることになるので、電力会社などに連絡して点検や復旧を依頼しましょう。

なお、漏電している安全ブレーカーさえ落としておけば、当面はそれ以外の場所の使用は可能です。

◆「安全ブレーカー」の概要&復旧方法

配電盤に数個ついている「安全ブレーカー」は、機器をよく見ると「玄関 台所」「洗面所 浴室 トイレ」「洗濯機」といったように、分電盤からそれぞれの回路へと電気を送るための役割を果たしています。

つまみごとに「20A」のように使える電気の容量が決まっていて、それを超えた場合にブレーカーが落ちます。この数値はアンペアブレーカーとは異なっているので、混同しないように。

安全ブレーカーが落ちた場合は、該当するコンセントに挿してある電化製品のみが使用できなくなり、ブレーカーを上げさえすれば、また使えるようになります。このときもアンペアブレーカーと同じく、落ちた原因となった電化製品のスイッチを切ってから、ブレーカーを復旧させてください。

◆ブレーカーを落とさないための対策法は?

最後に、ブレーカーを落とさないための対策方法を紹介しておきます。

アンペアブレーカーと安全ブレーカーは、電気の使いすぎが原因で落ちるため、電化製品の見直しから始めましょう。

各家電がどのぐらいのA数を使用するのかをチェックしたり、ドライヤーや電子レンジなど、比較的容量の大きい電気を消費する家電を使う際は、極力、不要な電化製品のスイッチを切っておくのも有効です。

それでもブレーカーが落ちてしまうようなら、契約アンペアやプランの変更も検討してみてください。なお、安全ブレーカーの場合は、該当するコンセントに挿している家電を、別回路のコンセントに変えるのもいいかもしれません。

ブレーカーなんて落ちたら上げるだけと考えている人も多いでしょうが、なかには故障や使用不能になってしまう家電が出てくる可能性もゼロではありません。普段からブレーカーが落ちないよう対策をし、万が一の場合は落ち着いて対処することが大切です。