電力節約のマメ知識

2017年03月29日

温水洗浄便座の「瞬間式」と「貯湯式」、節電効果で選ぶならどちら?

電気

「ウォシュレット」や「シャワートイレ」などの商品名でも知られる「温水洗浄便座」には、「貯湯式」と「瞬間式」の2種類があります。節電を考えるならどちらを選べばよいのか、省エネに重点をおいた購入時の注目ポイントとあわせてチェックしていきましょう。

◆「貯湯式」と「瞬間式」の違い

温水洗浄便座の「貯湯式」と「瞬間式」、その違いは以下のとおりです。

●貯湯式:内蔵タンク内の水をヒーターで温めてためておく方式
・一度にたっぷりの温水で洗浄できる
・温水を常時保温するための電力が必要
・内蔵タンクがあることから、本体の厚さがある
・本体価格は瞬間式に比べると安め

●瞬間式:使用ごとに水を温める方式
・水を温めて保温する内蔵タンクがないので温水の量が限られる
・温水を保温する電力は不要だが、瞬間的に水を温めるとき大きな電力が必要
・内蔵タンクがない分、本体はコンパクト
・本体価格は貯湯式に比べて高め

◆「貯湯式」と「瞬間式」、節電効果はどちらが大きい?

貯湯式と瞬間式、それぞれの年間消費電力量と電気代を見ていきます。

●貯湯式
・通常使用した場合の年間消費電力量と電気代
 →238kWh/6,426円
・節電機能を使用した場合の年間消費電力量と電気代
 →170kWh/4,590円

●瞬間式
・通常使用した場合の年間消費電力量と電気代
 →115kWh/3,105円
・節電機能を使用した場合の年間消費電力量と電気代
 →88kWh/2,376円

※年間消費電力量はすべて資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」2015年夏版・冬版の単純平均値(出典:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」2016年夏版)
※電気代は1kWh=27円(税込)で算出

節電効果は温水を常時保温する必要がない瞬間式のほうが大きいこと、また、どちらの方式も節電機能を利用すればかなりの効果が発揮されることがわかります。

温水量や本体価格などの点で希望がなく、節電効果を求めている場合には迷わず瞬間式を選び、節電機能をONにして使用しましょう。

◆節電するなら新しい製品! 買い換え時に注目したい「星印数」

冷蔵庫やエアコンなど、ほかの家電製品と同じように、温水洗浄便座も新しい製品のほうが省エネ性に優れています。

一般財団法人家電製品協会などが運営しているスマートライフジャパン推進フォーラム発行の「2016年度版スマートライフおすすめBOOK」によれば、2005年の瞬間式温水洗浄便座に比べ最新の瞬間式温水洗浄便座の年間消費電力は約−33%。節電を考えるなら、最新機種への買い換えが一番の近道ともいえるのです。

いざ買い換えるというときに注目したいのが、家電製品それぞれの省エネ性能を表す「統一省エネラベル」の星印の数。温水洗浄便座の場合、方式が同じであれば、統一省エネラベルの星印の数が多いものほど年間消費電力量が少なくなります。

統一省エネラベルは、家電量販店などの店頭で製品のそばに表示されています。通販サイトなどで統一省エネラベルが見当たらない場合には、資源エネルギー庁のサイトでも見られる「省エネ性能カタログ」などで目当ての製品の星印数をチェックしてみましょう。

◆ばかにならないトイレの水道代……節水も考えたい場合は?

水洗便器の洗浄水量も新しい製品のほうが格段に少なくなっています。大便器の洗浄水量は1995年には13Lが主流でしたが、2007年には8L、6Lで9割以上を占めています(出典:環境省・省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」)。近年では6L以下の「節水形便器」も登場し、主流となってきている状況です。

環境省提供の「しんきゅうさん」の試算によれば、旧年式の13Lタイプと新しい6Lタイプの便器を比較した場合、4人家族が平均的な方法で使用すると1年間で45,260L、金額にして11,994円(税込)もの差が生まれるとされています。

温水洗浄便座を新規で導入するときには、水洗タンクの形状などによっては追加工事が必要となる場合があります。また、温水洗浄便座はさまざまなメーカーの便器に設置できるようになっていますが、基本的に同じメーカーの製品同士の組み合わせを前提にしています。

水洗便器自体が古い場合、温水洗浄便座設置の際に別途工事が必要な場合、現在使っている便器のメーカーとは違うメーカーの温水洗浄便座を設置したい場合などには、水洗便器そのものから新しくすることで、電気代に加えて水道代の節約にも期待できます。

節電効果が大きい温水洗浄便座は、「瞬間式で統一省エネラベルの星印が多い最新の製品」です。節水も考えている場合には、水洗便器ごと新しい製品に買い換えることも検討してみましょう。