電力節約のマメ知識

2017年04月28日

家電購入時にチェック! 電気代節約のための「統一省エネラベル」の読み方

電気

家電の売り場などで見かける「統一省エネラベル」。星が並ぶこのラベルには、電気代が節約できる製品を購入するための情報がギュッとまとめられています。制度の概要や統一省エネラベルの読み方を見ていきましょう。

◆「省エネルギーラベリング制度」とは

「省エネルギーラベリング制度(省エネラベリング制度)」は、日本工業規格(JIS)によって2000年8月に導入された制度です。

この制度は、家電製品を中心に、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」(以下、省エネ法)で定めた目標基準の達成率を視覚的にラベル化して表示するというものです。

省エネルギーラベル(省エネラベル)として機器本体やカタログに標示されているため、見かたさえ分かればどなたでも簡単に性能の比較を行うことができます。

◆「統一省エネラベル」とは

省エネラベルは、ラベルを見ただけで省エネ性能がわかるような内容になっていますが、さらに2006年10月には、省エネ性能を5段階で表したり、目安電気料金などを記載した「統一省エネルギーラベル(統一省エネラベル)」がスタートしました。

統一省エネラベルは、省エネ性能を表示するため、店頭の陳列商品のそばに必ず掲示されています。

表示対象製品は、主に家庭で使用されるもので、電気の消費量が大きく、製品ごとに機能の差が大きい以下の5つの製品です。

・エアコン
・テレビ
・冷蔵庫(電気冷蔵庫、電気冷凍庫)
・電気便座
・蛍光灯器具(家庭用)


このほかの機器についても、省エネラベルや年間の目安電気料金などの情報を、製品本体やその近くに表示することになっています。

このラベルは全国どこでも同じ様式を使っています。

◆「統一省エネラベル」の読み方

統一省エネラベルは、上部から順に大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。

(1)星の数をチェック〜多段階評価〜
省エネ性能が星を使って5段階評価で表示されています。星が多いほど省エネ性能が高いということです。また、下に描かれた矢印は基準の達成度合いを明示しています。

(2)マークの色などをチェック〜省エネラベル〜
省エネラベルは、左から以下の4つの要素で構成されています。

1:省エネ性マーク
アルファベットの「e」があしらわれている「省エネ性マーク」には、緑色とオレンジ色のものがあります。マークが緑色ならば基準をクリアした製品、オレンジ色なら基準未達成の製品にということになります。

2:目標年度
トップランナー基準を達成すべき年度です。

3:省エネ基準達成率
目標基準値をどの程度度達成したかの割合です。

4:エネルギー消費効率(APF/年間消費電力量/エネルギー消費効率)
製品によって何の数値かじは異なりますが、製品ごとに数値の測定方法は決められており、おおよそ次のように分類されています。

・通年エネルギー消費効率である「APF」で表すもの
 →エアコン

・エネルギーの消費量である「年間消費電力量」で表すもの
 →テレビ、冷蔵庫、電気便座

・1Wでどれだけの明るさが得られるかを示す「エネルギー消費効率」で表すもの
 →蛍光灯器具(家庭用)

このうち、APFとエネルギー消費効率は数値が大きいほど優れており、年間消費電力量は数値が小さいほど年間電気料金が安くなります。

(3)金額をチェック〜年間の目安電気料金〜
省エネラベルのAPF・年間消費電力量・エネルギー消費効率を、年間電気料金に概算した数値です。1kWhあたり27円(税込)として算出しています。

統一省エネラベルにはこのほか、

・基準が変更になったときにつけられる「新基準マーク」(左上)
・ラベルの内容が何年度のものかを示す年度表示(左上)
・該当商品にのみ表示されるノンフロン電気冷蔵庫表示(右上)

といった要素も表示されています。

家電製品を購入しようとしたときには、エネラベルを確認し、

・星の数が多い
・マークが緑色である
・基準達成率の数値がより大きい
・年間の目安電気料金が安い

製品を選んで、快適な省エネライフをお過ごしください。