電力節約のマメ知識

2017年05月24日

テキパキ作業で電気代を節約! アイロンの節電は「時短」で勝負!

電気

消費電力が多いアイロンは、使用時間を短くすることが節電の近道。アイロンの使用時間を減らすには洗濯方法以外にも、「時短」ポイントがいくつかあります。アイロンがけをテキパキ済ませて電気代を節約しましょう!

◆時短ポイントその1〜アイロンがけはまとめて行う〜

アイロンは、スイッチを入れてから温まるまでの間も電力を消費しています。アイロンがけを毎日こまめに行うと、アイロンが温まるまでの電力をその都度、消費することになります。

そのため可能な限り、アイロンがけは曜日を決めるなどして、まとめて行うほうがいいでしょう。

まずは基本的ではありますが、アイロンがけそのものの回数を減らすことが、電気代のセーブへとつながります。

◆時短ポイントその2〜かける衣服の順番を考える〜

現在、ほとんどのアイロンでは「低温」「中温」「高温」など、温度を自由に設定することができます。

ただし、温度を設定するときには注意が必要です。

最初から消費電力が多い「高温」にすると、温まるまでの時間が「低温」よりもかかって、その分の電力を余計に消費してしまいます。そこで考えたいのが、アイロンがけの順番です。

最初は「低温」に設定し、低い温度でもシワが取れやすいアクリルやポリウレタン素材などからアイロンをかけていきましょう。

次に「中温」に設定し、毛や絹、ナイロン、ポリエステル、レーヨンといった素材のものにアイロンがけをします。

最後に「高温」設定に切り替えて、麻や木綿の衣類などシワが伸びにくいものにアイロンをかけましょう。

アイロンが温まるまでの時間を有効に使うことで、効率よく短時間でアイロンがけを行えます。スイッチを入れる前に、あらかじめ衣類やシーツなどアイロンがけするものを準備して素材ごと順番に並べておくと、なおスムーズに作業が進むはずです。

◆時短ポイントその3〜小物は余熱で重ねてかける〜

ハンカチなどの薄手の小物は、余熱で十分。「高温」で麻や木綿の衣類などのアイロンがけが終わったら、スイッチを切ってから小物類にアイロンをかけましょう。

また、ハンカチは重ねてアイロンがけすることも可能です。シワができないように、ぴったりと重ねることがポイント。1枚ずつかけるより、テキパキとアイロンがけを済ませることができます。

◆時短ポイントその4〜アルミコーティングされたアイロン台を使う〜

アルミコーティングされたアイロン台を使うと、温度設定と時短の両面から消費電力を減らす効果に期待できます。

アルミニウムは熱伝導率が高いため、アルミコーティングされたアイロン台はアイロンの熱で反射熱を起こします。アイロンの熱で上から、アイロン台の反射熱で下から挟み込むように加熱することが可能となるため、高い温度に設定しなくても短時間で仕上げることができるのです。

アルミコーティングされたアイロン台で、アイロンがけの時間をぐっと縮めましょう。

◆消費電力が少ない方がいい?〜消費電力から見る、時短に向くアイロン選びのポイント〜

消費電力が少ない方が電気代は節約できます。しかし、だからといって消費電力が少ない機種が、より節電できるとはかぎらないのです。

消費電力が少ない機種の中には、十分な熱が得られないものも少なからずあります。十分な熱が得られなければ、衣類の素材によってはなかなかシワが伸びないことも考えられます。

そうなれば何度もアイロンをかけることになります。結局アイロンがけの作業時間が延びて、その分の電力を余分に消費してしまえば、電気代節約のために消費電力が少ない機種を選んだ意味がなくなります。

アイロンを購入する際には、「消費電力が少ない」というだけで選んでしまうことがないよう気をつけましょう。

そして、消費電力のほか、

・スチームありかなしか
・コードありかコードレスか
・折り目がつけやすい十分な重さはあるか
・かけ面の素材はどうか

といった点もチェックしてから選ぶことが大切です。

消費電力が多い機種は熱量も多いため、温まりの時間が短くて済むなどのメリットもあるようです。家庭で一般的なアイロンがけをする場合には、消費電力は1,000W以上を目安に検討するとよいでしょう。