電力節約のマメ知識

2017年05月24日

テレビ画面を正しい清掃法でキレイにすると節電に!?

電気

テレビの画面が汚れていると映像が暗く感じられ、画面を明るく調節してしまいがちですが、もちろん、節電対策としてはNG! ご家庭でも簡単にできるテレビ画面のお手入れで、無駄な電気消費を防ぎましょう。

◆「画面が暗い」と感じたら汚れの赤信号! 電気代を無駄にしている可能性も……

普段からテレビを見ていて、「以前より画面が暗くなったかも……」などと感じること、ありませんか?

お使いのテレビ画面に慣れた、テレビ自体が古くなり性能を発揮できなくなった……などの理由も考えられますが、「暗くなった?」と感じる要因としては、実は画面の汚れが大きな理由のひとつなのです。

テレビ画面は静電気が発生するため、長時間の使用後は、周囲のホコリを吸い寄せ集めてしまいます。手で触った際に付着する脂、タバコのヤニなども含め、テレビ画面は“汚れの巣窟”だといっても過言ではありません。

それだけでも気分のいいものではありませんが、さらに困るのが、画面を暗くさせてしまうこと。

最近は明るさの自動調節を持つテレビも多くなりましたが、この機能は画面の汚れにも敏感に反応します。明度調節が手動のテレビでも、汚れが原因で画面が暗くなったと感じてしまい、明るさ過多の調整になっているケースは多いでしょう。

このいずれもが、画面を必要以上に明るくする=電力を浪費しているわけです。

こうした無駄を防ぐためには、こまめにテレビ画面を清掃するしかありません。キレイになった画面でテレビを見ると、今まで以上に眩しく見え、無駄に明るい画面で見ていたことに気づかされるでしょう。

とはいえ、液晶テレビの場合、昔のブラウン管テレビのように、濡れ雑巾でゴシゴシ擦るわけにはいきません。液晶やプラズマテレビの画面は繊細なので、画面が簡単に傷んでしまいます。

◆液晶やプラズマテレビの画面は繊細で傷つきやすいため、清掃は手順を守って丁寧に!

テレビ画面の清掃は、次の手順で行いましょう。

(1)電源を切る
(2)画面上のホコリを払う
(3)画面を拭く

電源を切ると画面が真っ暗になるため、放送が映っている状態では見えなかったホコリや汚れがわかりやすくなります。

画面上のホコリは、柔らかいハンディモップなどで優しく取ります。静電気でホコリを集めるタイプ、固定電荷の力でホコリを取るタイプ、マイクロファイバーなど素材の力でホコリを付着させるタイプと、さまざまな製品があります。

PCのモニターもテレビと同じ理由でホコリがたまりやすいので、「テレビ用」「OA機器用」などと書かれたものを常備しておきましょう。

ホコリが取れたら、テレビ(PC)画面専用のクリーナーと、専用クロスで汚れを拭き取ります。

家庭用の汎用洗剤は、使わない方が安心です。画面にコーティングされている反射防止剤が、アルカリ性洗剤ではがれてしまいます。ひどくなると無数の穴が空いたような状態になり、テレビ自体を買い替えなければならなくなる事態も……。

専用クリーナーなら、画面コーティング剤を痛めない成分なので安心です。クロスは、カメラ(レンズ)用の製品などを流用してもいいでしょう。カメラを買うと、おまけで付いてくることがあります。

また、拭き取りは電源を切ってから時間をおき、画面が冷えていることを確認してから行いましょう。画面が暖かいままだとクリーナー液が揮発し、拭き跡が残りがちです。

液晶やプラズマテレビは、画面の偏光板と呼ばれる部品が樹脂でできているため、水分や圧力に弱くなっています。

濡れ雑巾は、絶対にNG。拭き跡が残って取りづらくなる上に、水分が内部に浸透し、故障の原因にもなりかねません。特に液晶テレビは水気に弱いので、気をつけましょう。

ティッシュもNGです。粒子が粗いので画面に傷をつけやすく、かえって汚れを広げてしまいがちです。傷を付けやすいという理由では、掃除機もNGです。

テレビは長く使う分、高価な買い物です。節電だけでなく、少しでも初期の性能を維持し続けられるよう、日々のメンテナンスを心がけたいものです。