電力節約のマメ知識

2017年06月30日

整理整頓が節電につながる! 冷蔵庫の「詰め込まない収納」のポイント

電気

冷蔵庫に食材を詰め込み過ぎると庫内が冷えにくくなるばかりでなく、食材を探す手間がかかって扉を開けている時間が長くなり、電気を無駄に消費してしまいます。電気代の節約につながる冷蔵庫の収納ポイントを見ていきましょう。

◆冷蔵室の収納ポイント:食材の置き場所を決める

どこに何を入れるのかを決めることが、収納上手への第一歩です。

買ってきた食材を手当たりしだいに空いている場所に入れていくと、冷蔵室内はすぐにぎゅうぎゅう詰めとなってしまいます。冷気の吹き出し口が詰め込んだ食材でふさがれれば、冷気の循環が妨げられてしまい、冷蔵室の機能の低下まで招きかねません。

そのようなことにならないよう、食材を置く場所をざっくり決めていきましょう。以下は、置き場所の目安です。

◎上段
高さがあるので取り出しにくい上段には、

・梅干しやつくだ煮など、毎日は食べないけど常備しているもの
・未開封のもの
・賞味期限まで日数があるもの

を置きます。

◎中段&チルド室
取り出しやすい中段の手前とチルド室には、

・よく使うもの
・肉や魚介類など足の早い食材
・開封したり賞味期限が迫っていたりしていて、早めに食べなければいけないもの

を置きましょう。

また、取り出しやすいということは、置きやすいということでもあります。サラダを盛りつけた器や冷製スープを鍋ごと冷やすときなどのために、中段の一部をつねに空けておくのもオススメです。

冷蔵室の使い勝手が増すだけでなく、スペースがあることで庫内に冷気が行きわたりやすくなるため、無駄に設定温度を下げる必要もなくなって節電にもつながります。

◎ドアポケット
使用頻度で置く場所を決めます。よく使う調味料などは、目の高さの手前のスペースに置きましょう。

冷蔵室に収納する食材の量は、冷蔵室内の7割程度を目標にしましょう。特に、冷気の吹き出し口の前には何も置かないようにすることが、節電への一番の近道です。

◆野菜室の収納ポイント:野菜は重ねずに立てる

上からぱっと見で全体がわかるように、野菜は重ねず立てて収納しましょう。食材を探す時間の短縮とともに、野菜の使い忘れも防ぎます。

野菜類は、生えていたときと同じ方向に置いておくことで長持ちするとも言われています。葉物やニンジン、ネギなどは、その意味でも立てて収納するほうがいいでしょう。

上段、下段と分かれている場合には、軟らかくてつぶれやすいキノコや果物、トマトやピーマンなどの小ぶりの野菜を上段に置きます。

大きくて重く高さがないキャベツやカリフラワーなども重ねるのはNG。これらは下段の奥を定位置とするといいでしょう。

◆冷凍室の収納ポイント:冷蔵室と反対に詰めて入れる

冷凍室には食材を詰めて入れましょう。食材がお互いに冷やし合うため、冷凍効率が高まると言われています。

使い勝手よく、きっちり詰めて入れるためのポイントとしては、

・同じ形のものをまとめる
・平積みせずに、立てて収納する
・使いかけのものやよく使うものは手前に置く


といったことが挙げられます。

きっちり詰めるときの注意点としては、冷凍効率が悪くなる温かいものを入れないこと。余ったごはんを冷凍にするときなどは温かいまま入れず、必ず冷ましてから冷凍室に入れるようにしましょう。

◆冷蔵庫全体の収納ポイント:保存容器や事務用品(!)を上手に使う

冷蔵室には意外と縦のスペースがあります。これらのスペースを活用するときには、なんといっても積み重ねられるコンテナ型の保存容器が便利です。

また、それほど使わない調味料などの小物は、冷蔵室の奥行きを生かしてカゴやトレイにまとめて収納するのもオススメです。

ほかにも、野菜室で野菜を立てて収納するときにはメッシュの書類立て、冷凍室内の立てる収納にはブックエンドなど、100円ショップの事務用品も思いのほか使えます。上手に利用してみてください。

冷蔵庫は電気使用量が多い家電です。食材の置き場所を決めて、冷蔵室と野菜室は詰め込まない収納、冷凍室はきっちり詰め込む収納、野菜室と冷凍室は立てる収納で、節電を実現させましょう。