2017年08月08日
掃除機を買い替えるときに注目すべきポイントは?
掃除機はどれを買っても一緒と思うのは大間違い。自分がどういう掃除の仕方をするか、どのような機能が必要かといった点が、掃除機選びでは重要となります。では、実際にはどのような掃除機を選べばいいのでしょうか。タイプ別に見ていきましょう。
◆掃除機には形状や集塵方法などで多数のタイプが存在
日常生活の中で当たり前のように使っている掃除機ですが、いざ購入しようと思うと、その種類の多さに驚かされてしまいます。たとえば、単純に電源の取り方ひとつにしても、
・コード付き
・コードレス
という2タイプに分けられます。また、掃除機の駆動や形状による違いでは、
・キャニスター
・ハンディ
・スティック
・自動掃除(ロボット)
など、実に多くの種類があります。さらに、
・紙パック式
・サイクロン式
と、ゴミを集める方式もいくつかあり、それぞれ使い心地や性能が違ってきます。つまり、選択肢が多く便利な反面、何をどう選んでいいのか迷いやすいのも事実です。
ここでは3つの判断ポイントをもとに解説していきます。
◆紙パック式とサイクロン式の違いとメリット・デメリットは?
まず最初に悩むであろうポイントは、紙パック式とサイクロン式のどちらにしようかということではないでしょうか。
それぞれの方式の特徴と、長所&短所は次の通り。
・紙パック式:吸い込んだゴミを掃除機にセットした紙パックに集め、紙パックごと捨てられるため衛生的。紙パック自体がフィルターの役割を兼ねる。定期的なフィルター掃除は不要だが、紙パックのコストがかかる。
・サイクロン式:遠心力を使って吸い込んだものをゴミと空気に分離。ゴミはダストカップへ、空気はフィルターを通して排気する。紙パックなどの追加コストはいらず、排気される空気がゴミの中を通らないためクリーン。ただし、ダストカップにたまったゴミを捨てる必要があるほか、定期的なフィルター掃除が必要となる。
では気になる電気代はというと、
・紙パック式:1時間あたり約10.3円〜約23円
・サイクロン式:1時間あたり約6.8円〜約19.4円
※公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」の27円/kWhをもとに計算。
となっており、サイクロン式の方が同じ時間だけ使うという条件であれば、安くなる計算です。
紙パック式はさらに紙パック代も発生しますが、交換頻度は1〜2カ月に1回程度でよく、サイクロン式は紙パックこそ不要ですが、使用するたびor1週間に1回はたまったゴミを捨てる必要があります。
どちらも一長一短があり、使い方や使う人の性格によって好みが分かれるところです。
フィルター掃除が面倒でたまったゴミを見たくないという人は紙パック式、紙パックを買うのが嫌、本体の掃除もまめにできるという人はサイクロン式を選ぶぐらいの感覚で決めてみてください。
◆掃除機の形状はどんな掃除をするかで判断
次に注目するのは、掃除機の形状です。使用用途や、自分がどのような掃除スタイルかを考えた上で決めることが重要です。
・じっくりと掃除したい派…キャニスター型
いわゆる一般的に掃除機といわれ思い浮かべる、本体に車輪が付いているタイプ。他の形状の掃除機と比べると本体が大きいため、やや小回りが利かないことも。吸引力や集塵性に優れ、広い部屋などを掃除するのに向いている。
・場所をとらずコンパクトに使いたい派…スティック型・ハンディ型
スティック型は本体自体に吸込口となるヘッドが付いていて、キャニスタータイプより軽量でコンパクト。収納時も立てたままの状態なので場所もとらず、いつでも気軽に使える。最近ではパワー面が向上し、メインの掃除機として使えるものも増えてきている。
ハンディ型はスティックよりもさらに小型なためパワーは弱めだが、エアコンの上や家具のすき間など、スポット清掃に活躍。サブの掃除機として持っておくのもあり。
・とにかく楽して床掃除したい派…自走型
掃除機を自分でかけるのが面倒だという人は、ロボット掃除機。最近は機能向上により、初期の頃とは比べものにならないほど賢くていねいに掃除をしてくれる。家具が多い部屋で使う際は、本体サイズが小さめのものを選ぼう。
◆ゴミの取れ方はヘッドタイプでチェック!
最後はゴミをどれだけ吸い込めるのかという、掃除機にとって、もっとも大事なポイントでの判断基準について見ていきます。
掃除機のカタログには「吸込仕事率」というものがあり、掃除機が吸い込むパワーを示した数値です。高いほど吸い込む力が強くなるのですが、実は高い=ゴミがよく取れる、というわけではありません。重要なのは掃除機の「ヘッドの部分」です。
・モーターヘッド:ヘッドに付いているモーターがブラシを回転させてゴミを吸引。フローリングやじゅうたんの隙間などに入り込んだゴミも吸い取れるなど、強力な吸い込み力を持つ。ヘッドが重め。
・タービンヘッド:ヘッド部分が吸い込む力によって回転し、ゴミを集めていく。モーターヘッドよりゴミを集める性能は低めだが、フローリングや畳の表面を掃除するのに向いている。ヘッドは軽い。
ゴミを集める性能に大きな違いがある2形式ですが、そこよりも掃除をする場所に向き・不向きがあるので、自分の部屋に合わせたヘッドを選ぶことが大切です。
ほかにも静音性や省エネ性、排気クリーンなど、見ておく項目はいくつかありますが、今回解説した要素が掃除をする際には、もっとも重要となってきます。是非、参考にしてみてください。
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