2017年08月29日
電気を使う蚊取り器具は火を使うタイプと比べてお得か?
夏場の嫌なことのひとつが、蚊をはじめとする虫刺され。対策アイテムは数多く発売されていますが、家の中で使うには「蚊取り線香」などが有名です。蚊取り器具にはさまざまなタイプがありますが、節約という面から見た場合に差はあるのでしょうか。
◆火タイプと電気式蚊取り線香の違いとは
蚊取りグッズの定番には、「キンチョー(金鳥)」や「フマキラー」など渦巻き型の火を使うタイプと、「アースノーマット」などに代表される電気を使うタイプがあります。
それぞれの特徴を簡単にまとめておくと、
・火を使う蚊取り線香:線香が燃えることで含まれている殺虫成分を空気中に放出。効き目の範囲はおよそ6畳と言われている。
・電気式の蚊取り線香:専用器具をコンセントに挿すだけで、防虫効果を発揮。マット式、リキッド式などの種類がある。効き目の範囲は4〜12畳とタイプによってさまざま。
という感じになります。
どちらも一長一短があって、火を使うタイプの蚊取り線香はどこでも使える反面、火を使うため取り扱いに注意が必要なほか、換気の徹底や使用後の燃えかす・灰の後片付けが発生します。
一方、電気式は誰でも簡単に扱え、火を使わないため小さい子供がいても安心して使えますが、電源がない場所ではそもそも使用できないというデメリットがあります。
◆火を使う蚊取り線香と電気式ではどちらがコストが安い?
詳しい効果・効能などは公式ページなどを見てもらうとして、ここでは電気タイプと火タイプで、どちらがコスト面でよりお得かを中心に見ていきましょう。どちらもバリエーションが多く出ていますが、スタンダードな火タイプの蚊取り線香30巻と60日使える電気&リキッド式で比較していきます。
まず販売価格について、これは安売しているところを探せばいくらでもありますが、どちらのタイプもおおむね1,000円前後が相場になっています。ネット通販などで購入すると1,000円を切るところもあるようですが、送料などを加味し、今回は1,000円とします。
購入価格が同等であれば、次に注目すべきは使用時間。火を使う蚊取り線香は、1巻をつけっぱなしにしておくと約7〜8時間は効力を維持します。
電気&リキッド式の場合、使える日数の数値は、1日12時間使用した場合で算出されていることが多いため、1日中ずっと電源を入れた状態にしておくと、商品に書かれている日数よりも使用期間が短くなります。
では、火タイプを1日1巻、電気タイプを1日12時間で、蚊が多くなる夏場3カ月使った場合のコストを比較……。
・火を使う蚊取り線香・購入コスト:1,000円×3セット=3,000円
・電気式の蚊取り線香・購入コスト:1,000円+600×2=2,200円(※リキッドの替えボトルは1本あたり約600円前後)
ここに火タイプはマッチやライター代、電気タイプは電気代が加算されますが、ライターは100円、電気代も12時間で約1円前後という料金ですみます。
これを購入コストにプラスすると、火タイプ3,100円、電気タイプ2,290円となり、圧倒的に電気タイプの方がコスト面ではお得という結論に。
ただし、1日の間で何時間使うかでも前後しますし、火タイプは1巻が亡くなった後も空気中にしばらくは有用成分が滞在していますので、状況に応じて選んでみてください。
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