2017年09月26日
洗濯機の電気代+水道代はどれくらい? 節約洗濯術のポイントは?
気にかける機会が少ない洗濯機の電気代や水道代。実際にどれくらいの料金がかかっているのかを知った上で、簡単にできて効果があり、さらに節約にもつながる洗濯テクニックを考えてみましょう。
◆洗濯機の電気代+水道代は年間8,600円! 節約しがいあり!?
日々、欠かすことができない洗濯ですが「やらなければならないこと」のためか、意外に電気代を気にする方は少ないようです。
1回の洗濯で必要な電気代は、どのくらいでしょう。大手家電メーカーHの最新式のドラム式洗濯機で計算してみます。消費電力量69Whを標準的な電気料金27円/kWで計算すると、0.069×27=1.863。おおよそ1.8〜1.9円になります。ほぼ毎日、1回は洗濯機を動かすとすれば、月にだいたい56〜57円という計算です。年間680円ほどの電気代は、気にするほどではないという印象でしょう。
ただ、洗濯には水道代もかかります。こちらは電気代のようには安くはなく、1回の洗濯でおおよそ18円。1カ月で600円ほど、年間で8,000円弱という計算です。ここまで考えると、意外にコストが……と思われるかもしれません。
洗濯の水道代対策として、お風呂の残り湯を洗濯に使われるご家庭は多いでしょうし、浴槽と洗濯機をつなぐホースも多くの洗濯機に標準装備されています。やはり、よく知られた節約法は意味があるということなのでしょう。
◆残り湯の再利用以外の洗濯の節約術とは
まず思い浮かぶのは、洗濯物の量を調整することです。
一般的な洗濯機には「洗濯物の量が多くても少なくても、必要な電気代は同じ」という大原則があります。つまり、できるだけまとめ洗いをしたほうがお得なわけです。
とはいえ、1回の洗濯で洗える量には洗濯機のサイズごとに許容範囲があります。量が多すぎると、汚れが落ちにくくなるだけでなく、余計な電気代までかかってしまうので注意しましょう。
目安としては、洗濯槽の80%ぐらいまで。それを超えると、許容範囲オーバーになりがちです。いちいち洗濯物の重量など測れませんから、あくまで目処として考えておいてください。
逆に、洗濯槽の半分ぐらいしか洗濯物がない状態で動かすと、最適量に比べて2割ほど電気代が無駄になるという計算もあります。効率よく洗濯機を回すため、洗濯物を整理する習慣も大切です。
◆洗濯物を量・大きさ・汚れ・乾きやすさで分類することが節約洗濯術の第一歩
もう少し細かいことにも目を向けて、洗濯物を洗濯機に入れる順番も気にかけてみると違いが出てきます。
基本パターンは「重い(大きい)物ほど下に」です。無意識にそうされている方も多いと思いますが、洗濯機の回転効率が上がり、無駄な電気代を使わずにすみます。洗濯物を痛めないためにも、下着やネットに入れた軽い物は最後に(上に)と心がけましょう。
洗濯機のコース選択もポイントです。なんとなく「お任せ」や「標準」で動かしている方も多いでしょうが、通常の汚れであれば、「倍速」や「スピード」コースで十分。「標準」から「スピード」コースに変えることで、電気代が4割ほど安くなった……なんていう例もあります。
「スピード」コースは使う水の量も少ないため、水道代の節約にもつながります。汚れがひどい物だけは、まとめて「標準」コースに。洗濯物を分類する際、大きさと汚れ方で二重に分けておく習慣をつけましょう。
ここまで気を遣われる方なら、乾燥機を使うかどうかも気になると思います。洗濯機で、もっとも電気代を消費してしまうのが乾燥ですから……。
洗濯物の種類によって、「乾燥を使わない」「一部だけ乾燥」「乾燥は短時間にして、あとは干す」などのパターンを上手に使い分けたいものです。
ちなみに、脱水時間を長めにすると、乾燥が短時間ですみます。洗濯・乾燥したあとに天日干しする予定なら、おおよそ3分程度の脱水時間を目処にするといいかもしれません。
ただし、脱水時間が長ければいいというものではありません。「5分以上の脱水は乾燥に効果がない(=意味がない)」という検証例もありますから、ほどほどに。衣類を傷ませないためにも、長すぎる脱水はNGです。
いずれの節約法でも、洗濯物の分類が大切だとわかります。洗濯物の種類や量はご家庭によってまちまちでしょうから、ご自身で最適なパターンを考えてみて下さい。それがうまくいけば、洗濯するたびにちょっとした満足感が得られるかもしれません。
※本文中の電気代は、新電力料金目安単価・税込27円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算。
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