電力節約のマメ知識

2017年09月26日

ウォーターサーバーは実は節約に役立つ!? コストを徹底検証

電気

業務用のイメージが強いウォーターサーバーですが、最近では家庭用の人気が高まってきているようです。自宅にウォーターサーバーなんてぜいたく……と思うかもしれませんが、実用性・コスト面で改善が進む今、うまく利用すれば節約にもつながることも!

◆ウォーターサーバーにかかるコストを考えると高そうだが……

ウォーターサーバーが節約になるというのは、すぐにはピンとこないかもしれません。というのも、ウォーターサーバーを利用する場合、

・サーバー機器の導入・レンタル料
・専用の水の購入費用
・メンテナンス料

といったようなコストがかかるため、必要となる生活費こそ増えるものの、節約なんてできるはずがないと感じることでしょう。

ところが、最近のウォーターサーバーは、水が入った専用ボトルをセットすると貯水タンクに水が供給され、自動的にボトルからタンクへ水が流れていくので、いつでも冷たい水やお湯が使えるという、とても便利な仕組みとなっています。

つまり、水を飲もうとしたときの水道代、またはペットボトルを購入する代金、さらに水を冷やしたり沸かしたりするための光熱費などが節約できる可能性を秘めているのです。

◆ウォーターサーバーで節約できる理由とは?

では、どうしてウォーターサーバーを使った方が節約できるケースがあるのでしょうか。

まず、冷たい水を飲もうとした場合、ウォーターサーバーを導入していれば冷蔵庫で冷やす必要がなくなり、結果的に冷蔵庫を開け閉めする回数が減るため、電気代の節約につながります。

さらに、熱いお湯を使いたいときもいちいち沸かさなくてもすぐに、そして大量に使えるため、お湯を沸かす際にかかるガス代や電気ケトルで沸騰させる電気代が不要になり、光熱費を節約できるチャンスが生まれます。

そんなことを言っても、ウォーターサーバー自体の電気代が高いのでは……という疑問もあります。

各メーカーの情報を基に相場を調べてみると、1カ月あたりの電気代は、おおよそ330円〜1,000円程度の範囲となっています(※省電力に対応したモードがある機種の場合、同モードを併用した場合のもの)。

一方、電気ポットで標準的な2.2Lサイズの場合、1日に2回ほど満タンのお湯を沸かし保温状態にしておくと、1日あたり約30〜35円の電気代がかかります。1カ月に換算すると900〜1,050円となり、ウォーターサーバーのタイプによっては電気代が安くすみますが、それほど大きな差はありません。

しかし、冷蔵庫で冷やす電気代やIHまたはガスコンロで沸かすなど、その他の要因を踏まえると、トータルとしてウォーターサーバーの方が光熱費という面からはお得になるケースが多いようです。

肝心の専用ボトルは、500mlのペットボトルの水を買うと100円前後かかりますが、ウォーターサーバーの水は12Lで1,500円というのが、平均的な価格となっています。500mlのペットボトルを12L分買うと2,400円かかるため、これだけでもかなりの節約と言えそうです。

◆ウォーターサーバーの電気代を節約するには?

これ以外にも、ウォーターサーバーを扱うメーカーによっては、水のまとめ買いでの割引プランやサーバーレンタル料が無料、定期メンテナンスの料金がかからないなど、多くの特典が用意されています。これらをうまく活用することで、さらにお得に利用できるチャンスが広がるはずです。

また、ウォーターサーバーの電気代を節約するには、省エネタイプのものを選び、常に電源は入れたままにしておくのがポイントです。

というのも、一度電源をオフにすると、再度沸騰させる必要があり、余計な電気代を使ってしまうからです。新しい電力プランとの組み合わせで利用するのもいいかもしれません。

ウォーターサーバーはお金持ちのものというのは昔の話で、今は使い方さえ間違わなければコストパフォーマンスがいいと言えます。

水やお湯をよく使うという人は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

※本文中の電気代は、新電力料金目安単価・税込27円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算。